The 53rd Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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Symposium

Symposium 1 (I-S01)
Cardiac imaging: “From anatomy to physiology, and now beyond integrated diagnosis of multimodality imaging tools”

Fri. Jul 7, 2017 8:40 AM - 10:25 AM ROOM 1 (Exhibition and Event Hall Room 1)

Chair:Yuichi Ishikawa(Department of Cardiology, Fukuoka Children's Hospital, Japan)
Chair:Masaki Nii(Cardiac Department, Shizuoka Children's Hospital, Japan)

8:40 AM - 10:25 AM

[I-S01-04] Comprehensive assessment of postoperative TOF pathophysiology based on non-invasive multimodality imaging

Yoichi Iwamoto, Clara Kurishima, Akiko Yana, Hirofumi Saiki, Seiko Kuwata, Hirotaka Ishido, Satoshi Masutani, Hideaki Senzaki (Department of Pediatric Cradiology, Saitama Medical University, Saitama, Japan)

Keywords:Fallot, 心不全, 手術適応

【背景、目的】肺動脈弁残存病変に基づく、右心不全の評価と、それに基づく介入方法、時期の決定は、Fallot四徴症(TOF)の術後における重要な臨床課題であるが、それには、右心機能のみならず、肺動脈機能、大動脈機能、左心機能の評価に加えそれらの相互関係の理解といった包括的な解釈が必要である。当科では、MRI、超音波検査による血流動態と、血圧測定を組み合わせることにより、Impedance解析や心室圧容積関係を簡便かつ非侵襲的に展開することにより、TOF病態生理に関する包括的情報を外来での診療でもとりいれ、TOF術後の治療計画を検討している。【方法】MRIで計測した左右心室容積、主肺動脈、大動脈血流と血管断面積随時変化、および頸動脈Tonometoryを利用した随時血圧、カフ圧で計測した平均圧、超音波のTR、PR、末梢静脈圧から算定した右室圧を利用して、血管Impedanceと左右心室圧容積関係を構築した。心室圧容積関係は我々が提唱したSingle-beat法を用いて収縮末期エラスタンス(Ees)を求め、動脈実行エラスタンス(Ea)との比から心室後負荷連関(VA Coupling)を評価した。【結果】TOFでは肺動脈、大動脈ともに血管壁硬化と反射の増大を認め、左右心室後負荷上昇を示す多くの症例が存在した。肺動脈Impedanceの増大はPRの程度とは独立して右室拡大の規定因子であった。大動脈壁硬度上昇は大動脈拡大と相関した。右室の拡大に伴いEFは低下し、左室のEFもそれと連動していたが、負荷非依存のEes、およびEes/Eaは、右室拡大でも解離があり、拡張末期容積係数200ml以上でもVA Couplingが保たれ心拍出量を保てる症例が存在した.【結語】MRI、超音波、血圧、静脈圧の測定を組み合わせることにより、TOF術後病態把握に必要な心室血管機能、およびそのCouplingを外来ベースで包括的に評価可能であり、主に心室容積のみに依存した従来の手術適応基準でないより感度、特異度の高い基準の設定に貢献すると考える。