The 53rd Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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Free Paper Oral

電気生理学・不整脈

Free Paper Oral 31 (II-OR31)

Sat. Jul 8, 2017 2:45 PM - 3:35 PM ROOM 5 (Exhibition and Event Hall Room 5)

Chair:Aya Miyazaki(Department of Pediatrics, Tenri Hospital)

2:45 PM - 3:35 PM

[II-OR31-03] カテーテルアブレーションと両側心臓交感神経節焼灼術を施行した器質的心疾患のない2歳児の難治性持続性心室頻拍・心室細動

桑原 浩徳1, 岸本 慎太郎1, 鍵山 慶之1, 籠手田 雄介1, 牛ノ濱 大也2, 須田 憲治1 (1.久留米大学 医学部 小児科, 2.大濠こどもクリニック)

Keywords:特発性心室細動, カテーテルアブレーション, 両側交感神経節切除術

【症例】2歳女児【既往歴・家族歴】特記事項なし【病歴・経過】2歳0か月、自宅で突然心肺停止。救急隊接触時、心室細動(Ventricular Fibrillation:VF)を確認。電気的除細動を5回施行するもVF storm。アミオダロン静注で心静止、その後洞調律に復帰出来た。器質的心疾患・心筋炎・電解質異常等はなし。典型的なQT延長・QT短縮・Brugada・J波症候群の心電図所見もなく、遺伝子異常も検出されず。原因は特発性心室頻拍・心室細動、特に発作時心電図所見よりshort-coupled variant of Torsade de pointesを考えた。治療は、フレカイニドやアミオダロンは発作予防薬としては無効。プロプラノロールで多形性PVC散発程度になり、2歳3か月で退院。以後、当科外来管理。1か月毎にホルターを施行していたが、2歳7か月より再び持続性心室頻拍を認めるようになり、2歳10か月時に失神、緊急入院。以後、ビソプロロール、ベラパミル等で発作コントロール出来ず、triggered PVCをターゲットにカテーテルアブレーションを2回施行したが、発作コントロール出来ず。鎮静をすると心室頻拍・心室細動を認めなくなることから両側心臓交感神経節焼灼術を施行したが、発作コントロール出来ず。【まとめ】器質的心疾患のない2歳児の難治性持続性心室頻拍に対し、薬物治療、カテーテルアブレーション、両側心臓交感神経節焼灼術を施行した。文献的考察を交えて報告する。