第53回日本小児循環器学会総会・学術集会

講演情報

ポスター

カテーテル治療

ポスター (II-P23)
カテーテル治療 2

2017年7月8日(土) 18:15 〜 19:15 ポスターエリア (1F 展示イベントホール)

座長:萱谷 太(大阪母子医療センター 小児循環器科)

18:15 〜 19:15

[II-P23-04] 当院の過去10年間における小児の不整脈に対するカテーテルアブレーションの検討

土田 晃輔1, 和田 励1, 堀田 智仙1, 畠山 欣也2, 高室 基樹3, 春日 亜衣1 (1.札幌医科大学 医学部 小児科, 2.市立札幌病院 小児科, 3.北海道立子ども総合医療・療育センター 小児循環器内科)

キーワード:不整脈, カテーテル治療, カテーテルアブレーション

【背景】当院の過去10年間における小児の不整脈に対するカテーテルアブレーションの治療成績・問題点について臨床的検討を行った.【対象】2006年8月から2016年8月までの10年間に,当院でカテーテルアブレーションを施行した15歳未満の症例を対象とし,患者背景・不整脈の種類・カテーテルアブレーションの成績・合併症について検討した.【結果】症例数は27例(男16例,女11例)で年齢は7歳~14歳(中央値12歳)であった.アブレーション前に77%が頻拍発作を認めていた.器質的心疾患の合併はファロー四徴症が1例,大動脈弁狭窄症が1例であった.不整脈の種類は房室回帰性頻拍14例,房室結節回帰性頻拍(AVNRT)8例,心房粗動(AFL)3例,心房頻拍(AT)4例,心室頻拍(VT)1例であった.成功は27例中26例でうち再発が1例あり,不成功は1例であった.合併症は5例に認め,一過性の完全右脚ブロックが2例,迷走神経反射が2例,失神1例であった.いずれも薬物療法やペースメーカー植込みなどは要さず,そのほかの重篤な合併症は認めなかった,【結論】当院での小児の不整脈に対するカテーテルアブレーションの急性期の成績は良好で,重大な合併症も認められなかった.