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[II-P24-06] 左室心尖部ペーシング後のdyssynchronyに対して、両心室間ペーシングで改善した先天性完全房室ブロックを合併した左側相同の一例
キーワード:先天性完全房室ブロック, dyssynchrony, 左側相同
【背景】先天性完全房室ブロックに対するペースメーカ植込み術の際に、複雑心奇形に伴った症例は、dyssynchronyが問題となることがある。【症例】在胎35週5日、出生体重2384g、女児。診断は、{A(S), L, X(L)}, dextr, DORV, PA, interrupted IVCに、心室レート50/minの完全房室ブロックを合併していた。日齢11に徐脈による心不全が増悪し体外式ペースメーカ (DDD, 140/min) 植込み術を施行した。日齢79で待機的に恒久式ペースメーカ植込み術(左室心尖部)とcentral shunt造設を行った。生後6ヶ月よりdyssynchronyが目立ち心不全コントロールに難渋した。左室心尖部ペーシングでは血液が両心室を行き来することでエネルギーロスが生じていたと判断し、生後7ヶ月に、bipolar電極を右室と左室に留置し両心室間ペーシングを行うことで、心機能は改善した。【考察】両心室ともに容積があるFontan candidateのdyssynchronyに対し両心室間ペーシングにしたことでdyssynchronyが軽快し心機能を改善させることが出来た。