8:50 AM - 9:50 AM
[II-TREL-02] 五感を研ぎ澄ませ!!小児体外循環
Keywords:Pediatri CardioPulmonary bypass, non thechnical skill, Crdio pumonary bypass simulatior
先天性の心疾患治療におけるに、人工心肺装置の特殊性は、乳幼児の血行動態バランスや、シャントの存在の有無、姑息手術があること、術後の血行動態の変化の理解など多岐にわたる。特殊なバランスの中で人工心肺装置を確立し治療を行っていかなければならない。当然,知識として頭の中に入れておくことは重要である。が、重要なことは、五感を研ぎ澄まし、危険を察知し予期することではないだろうか?絶えず、耳を澄まし、リズムの変化、O2satの変化を常に感じつつ、血液の色の変化 心臓の動きを蝕知や目で感じることである。もう一つ大事なことは、他のスタッフの助言を聞くことであると考える。手術室の中では術者がその手術のコンダクターとして全責任を取るべきと考えている。人工心肺装置の操作はprofessionalがおこなっていることであり、問題があるという提示があれば手を止めてでも対応するべきと考えている。麻酔科や看護師からの指摘も同等であると考えている。もしtroubleが発生した場合、チームの要としてdisruptive な行動があるとそのチームではお互いの意見の発言がなくなってしまうこととなる。また、その後の手術の結果に影響を与えることとなる。心臓血管外科において基本的な知識はtechnical skillとともに最低限必要である。共有する知識をどうマネージメントするかの能力non-technical skillを磨くことが重要となる。現状のsimulatiorでは適したものなく、模擬血管と人工心肺装置のsimulatorを組み合わせることで人工心肺の確立から離脱までをチームとして行うことができtrouble shootingを行うことが可能となってきている。今後は、チームとして人工心肺下の心臓手術simulation行い評価を行って行けるものと考えている。五感の感性を研ぎ澄まし、危険を察知する能力を得ることが手術の成功を導くものと考えている。感性を研ぎ澄ましている状態、まさに “May the Force be with you”なのです。