The 53rd Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Presentation information

Poster(multiple job category)

心理・プレパレーション

Poster(multiple job category)4 (III-TRP4)

Sun. Jul 9, 2017 1:00 PM - 1:25 PM Poster Presentation Area (Exhibition and Event Hall)

Chair:Kana Harada(Toho University Omori Medical Center)

1:00 PM - 1:25 PM

[III-TRP4-04] 術後に活かせる術前訪問の検討

大石 志津, 杵塚 美知, 籏持 真理子 (静岡県立こども病院)

Keywords:術前訪問, 術後ケア, プリパレーション

[背景]心臓疾患で手術を行う患者は、術前は循環器病棟で過ごし、術後、循環器集中治療室に入室する。その為、術後のケアに必要な情報を得る事と、患者、家族の不安を軽減する事を目的に、平成20年より術前訪問を実施している。しかし、看護師の情報収集能力に差があり、必要な情報が得られないということや、情報が看護計画に反映されず、看護介入が継続されない事が多い。[目的]術前訪問の改善[方法]1.術前訪問用紙の変更2.プリパレーション方法の修正3.得た情報をケアに反映する為、疼痛・早期離床の勉強会を実施4.変更後に看護師に質問紙調査を実施[倫理的配慮]当院の倫理委員会の承認を得た[結果]質問紙からは、循環器集中治療室の看護師の85%が必要な項目を共通認識することができ、情報収集がしやすくなったと回答。プリパレーションの変更は、85%が患者への説明がしやすくなったと回答。疼痛と早期離床の勉強会は85%が参考になったと回答したが、そのうち看護計画の立案ができたのは68%だった。[考察]術前訪問用紙を変更したことで、どの看護師でも、術後ケアに向けた情報収集ができるよう改善された。又、プリパレーションの内容を変更したことで、説明がスムーズにできるようになり、患者、家族も術後の状態、疼痛スケールや緩和のため投薬の必要性、ADL拡大の重要性がイメージできるようになったと考える。しかし、今回の調査で、急性期後の疼痛、早期離床についての看護計画の立案、実施が不十分であることが明確になり、さらなる介入が必要である。[結論]術前訪問の方法を見直し、術後までの看護の振り返りを行ったことで、ケアに必要な情報収集能力は向上した。術後ケアの課題が明確となった。術前術後で病棟移動がある中で、継続看護を提供できるシステムを構築する第一歩となった。