[I-MOR04-05] 成人先天性心疾患(ACHD)に対する直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)の使用経験と有効性、安全性について
キーワード:ACHD, DOAC, efficacy and safety
【背景】ACHD患者の諸問題の一つとして血栓塞栓症がある。これらの患者に対して、ワーファリン(WF)使用に関するデータは報告されているがDOAC使用に関する報告は乏しい。
【目的】ACHD患者に対するDOACの使用経験を分析し、有効性と安全性について検討する事。
【方法】当科でDOACを使用したACHD全患者が対象。DOAC開始理由、WFやアスピリン(ASA)への変更理由、血栓塞栓や出血の頻度についてカルテ録から後方視的に検討した。
【結果】DOAC使用患者は86人。年齢は15歳から83歳(中央値47歳、平均48±17歳)、男性40人(47%)、Fontan術後患者が8人、チアノーゼ残存患者が4人であった。ダビガトラン10人(11%)、リバーロキサバン42人(49%)、アピキサバン18人(21%)、エドキサバン16人(19%)で、CHADS2 score 0点が40人、HAS-BLED score 0点が51人と多数認めた。DOAC開始理由(複数あり)は上室性頻拍79人(92%)、一過性脳虚血発作/脳梗塞7人(8%)、PT-INR値の不安定6人(7%)、納豆が食べたい7人(8%)、WF内服中に出血2(2%)、妊娠1人(1%)であった。またWFやASAへの変更理由は出血または貧血進行10人、弁置換後1人、腎機能悪化1人、高い薬価1人であった。血栓塞栓イベントはDOAC怠薬していた1人のみで認めた。出血またはHb2g/dl以上の貧血悪化のイベントは12人(14%)で認め、5人(6%)で入院を要した。出血の原因は月経過多7人、肺胞出血1人、消化管出血1人、眼底出血1人、不明2人であった。出血時の使用薬剤はリバーロキサバン9人(21%)、アピキサバン1人(6%)、エドキサバン2人(13%)であった。
【結論】ACHD患者では半数程度でCHADS2 score0点、HAS-BLED score0点の患者にDOACが使用されていた。ACHD患者における血栓塞栓予防としてDOACは有効な治療選択と考えられるが、一定頻度で出血のリスクが伴う。今後更なる症例の蓄積と長期間のフォローによってエビデンスの構築が望まれる。
【目的】ACHD患者に対するDOACの使用経験を分析し、有効性と安全性について検討する事。
【方法】当科でDOACを使用したACHD全患者が対象。DOAC開始理由、WFやアスピリン(ASA)への変更理由、血栓塞栓や出血の頻度についてカルテ録から後方視的に検討した。
【結果】DOAC使用患者は86人。年齢は15歳から83歳(中央値47歳、平均48±17歳)、男性40人(47%)、Fontan術後患者が8人、チアノーゼ残存患者が4人であった。ダビガトラン10人(11%)、リバーロキサバン42人(49%)、アピキサバン18人(21%)、エドキサバン16人(19%)で、CHADS2 score 0点が40人、HAS-BLED score 0点が51人と多数認めた。DOAC開始理由(複数あり)は上室性頻拍79人(92%)、一過性脳虚血発作/脳梗塞7人(8%)、PT-INR値の不安定6人(7%)、納豆が食べたい7人(8%)、WF内服中に出血2(2%)、妊娠1人(1%)であった。またWFやASAへの変更理由は出血または貧血進行10人、弁置換後1人、腎機能悪化1人、高い薬価1人であった。血栓塞栓イベントはDOAC怠薬していた1人のみで認めた。出血またはHb2g/dl以上の貧血悪化のイベントは12人(14%)で認め、5人(6%)で入院を要した。出血の原因は月経過多7人、肺胞出血1人、消化管出血1人、眼底出血1人、不明2人であった。出血時の使用薬剤はリバーロキサバン9人(21%)、アピキサバン1人(6%)、エドキサバン2人(13%)であった。
【結論】ACHD患者では半数程度でCHADS2 score0点、HAS-BLED score0点の患者にDOACが使用されていた。ACHD患者における血栓塞栓予防としてDOACは有効な治療選択と考えられるが、一定頻度で出血のリスクが伴う。今後更なる症例の蓄積と長期間のフォローによってエビデンスの構築が望まれる。