[I-S01-03] 学校心臓検診で抽出された不整脈の管理:ボーダーライン症例をどうするか? 心室期外収縮
Keywords:学校心臓検診, 心室期外収縮, ボーダーライン
心室期外収縮は、学校心臓検診で0.1-0.3%の頻度(HRS2018, Yoshinaga)でみられ、多くが良性です。しかし心室頻拍や心不全に進行するもの、心筋症や遺伝性不整脈に基礎に存在する症例が含まれます。そのため心臓検診のガイドラインでは、心室期外収縮は全例が二次に抽出され、精密検査が必要とされています。今回のテーマとなっているボーダーライン症例で困るものとは、よくある経過観察のみでよい心室期外収縮ではなく、”治療を要するかも?”、逆にこれは”本当に心室期外収縮?”というものではないでしょうか。つまり一次検診での心室期外収縮かどうかの診断、二次検診以降での薬剤、アブレーションが必要かの判断の点で迷うことが多いと思われます。ひとつめのテーマとして一次検診における心室期外収縮の診断について、ふたつめのテーマとして治療が必要な心室期外収縮としたいと思います。また学校管理区分の決定の判断にも言及していきます。