[P24-04] 「明美ちゃん基金」によるミャンマー医療支援事業に参加して
Keywords:ミャンマー, 明美ちゃん基金, 医療支援事業
目覚ましい経済発展が注目されるミャンマーだが、医療者不足(医師数:ミャンマー 0.6人/人口1000人vs日本2.3人/人口1000人、看護師数:ミャンマー0.9人/人口1000人vs日本10.8人/人口1000人)は深刻で、十分な設備も整備されておらず、医療に関しては未だ発達途上であると言わざるを得ない。また、医療保険制度も十分ではなく、ほとんどが自己負担であり、特に多額の医療費が必要となる先天性心疾患患児などの場合、十分な医療を享受する事なく、様子観察されてる。従って、GDPに対して総医療費の占める割合は低く(総医療費(対GDP%):ミャンマー2.3%(186位/190か国)vs日本10.2%(23位/193か国))、現在でも乳児死亡率(39.5人/出生1000人(43位/193か国)vs日本2.0人(189位/193か国))は非常に高く、日本では救える命も助けることが出来ない現状にある。
「明美ちゃん基金」は、1961年に心室中隔欠損の手術を経済的事情により受けられなかった伊瀬知明美ちゃんの記事がサンケイ新聞に掲載され、多額の寄付が寄せられ、それを元に作られた基金である。先天性心疾患などに苦しみながら、経済的事情で手術を受けることが出来ない子供たちを救うため、国内外合わせてこれまでに100人以上にのぼる医療支援を行っている。
「明美ちゃん基金」によるミャンマー医療支援事業は、2013年にミャンマー唯一の小児循環器専門医であるキン・マウン・ウー教授より同国での医療支援依頼があり、2014年に医療団の視察を行い医療支援が決定された。その活動は2015年9月から年1-2回、1回1週間程度で医療団が派遣され、ミャンマーの先天性心疾患患者の内科的、外科的治療、および同国の医療関係者の医療技術向上の為の教育活動が行われている。
今回私は医療支援に参加する好機を得ることが出来たので、現地の一般人の生活や医療事情などを踏まえ、医療現場の現状、および活動内容を報告する。
「明美ちゃん基金」は、1961年に心室中隔欠損の手術を経済的事情により受けられなかった伊瀬知明美ちゃんの記事がサンケイ新聞に掲載され、多額の寄付が寄せられ、それを元に作られた基金である。先天性心疾患などに苦しみながら、経済的事情で手術を受けることが出来ない子供たちを救うため、国内外合わせてこれまでに100人以上にのぼる医療支援を行っている。
「明美ちゃん基金」によるミャンマー医療支援事業は、2013年にミャンマー唯一の小児循環器専門医であるキン・マウン・ウー教授より同国での医療支援依頼があり、2014年に医療団の視察を行い医療支援が決定された。その活動は2015年9月から年1-2回、1回1週間程度で医療団が派遣され、ミャンマーの先天性心疾患患者の内科的、外科的治療、および同国の医療関係者の医療技術向上の為の教育活動が行われている。
今回私は医療支援に参加する好機を得ることが出来たので、現地の一般人の生活や医療事情などを踏まえ、医療現場の現状、および活動内容を報告する。