The 54th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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ポスターセッション

自律神経・神経体液因子・心肺機能

ポスターセッション51(P51)
自律神経・神経体液因子・心肺機能

Sat. Jul 7, 2018 1:00 PM - 2:00 PM ポスター会場 (311+312+313+315)

座長:渡辺 健(北野病院 小児科)

[P51-04] 小心臓を伴う起立性調節障害の特徴 ―臨床的特徴と予後―

高橋 一浩 (木沢記念病院 小児科)

Keywords:起立性調節障害, 小心臓, 自律神経

【目的】小心臓症候群は慢性疲労や起立性調節障害ODを伴うことがある。小心臓を伴う起立性調節障害患者の臨床的特徴を明らかにする。特に臨床的特徴と自律神経機能に注目した。【対象・方法】2016年6月-2017年12月で、OI症状を主訴に、OD疑いで受診した91名のうち、OD確定患者41名(女児23名、年齢中央値12歳)。BMI、心胸郭比CTR、ホルター心電図の心拍変動解析HRVから得られた指標、東洋医学的四診で得られた所見(特に、水滞所見、冷え)、治療薬、予後(特に、心理カウンセリングや不登校を伴う難治性かどうか)を検討した。CTR 40%以下をsmall heart(SH)群、41%以上をnon-SH群として、SH群の特徴を比較した。【結果】SH群(N=22、Female、N=16)、BMI16.4±2.2、p=0.06、ODテスト陽性14/17(82%)、水滞所見あり11/22(50%)、冷えあり 4/22、カウンセリング/不登校あり 11/22(50%)。Non-SH(N=19、Female、N=7)BMI18.1±2.4、ODテスト陽性17/18(94%)、水滞所見あり11/19(58%)、冷えあり 2/19、カウンセリング/不登校あり 5/19(26%)であった。HRVから得られた指標は、両群とも副交感神経指標の低下を示した。【結語】OD患者は小心臓を合併すると体格的により虚弱で難治性である可能性がある。循環作動薬以外に、体質改善を促すため、養生や漢方療法の併用が必要と思われる。