[III-PD09-5] マレーシアでの小児心臓外科臨床研修の経験
キーワード:小児心臓血管外科, 東南アジア, 研修
マレーシアは、東南アジアに位置し、マレー半島南部及びボルネオ島北部からなる、イギリス連邦加盟国のひとつ。人口の6割をマレー系、3割を華人系、1割をインド系が居住する、人口3200万人ほどの国です。平均寿命は75.8歳で、出生数は53万人を超え、少子化の日本(86万:19年)とは対照的でした。首都のクアラルンプールに位置する、National Heart Instituteに約二年間在籍しました。年間手術数は4000をこえ、小児心臓手術は年間1200-1400例ほどでした。小児を担当するConsultant Surgeonは3名しかおらず、手術待ちも多いため、執刀の機会も多く、楽しい研修でした。温暖な気候、マレー・中華・インド料理に加え多種多様な多国籍の料理、年中取れる様々な果物、のんびりとした国民性、すべてとても居心地のいい国でした。当時の経験をご報告いたします。リタイア後の移住含め、興味のある方に参考になれば幸いです。