[P73-3] 若年成人男性の血圧高値予測因子~小学校からの学校健診データの検討~
Keywords:学校健診, 血圧, Body Mass Index
【背景】成人期の高血圧は心血管イベントのリスクがあることが知られているが、小児における血圧の高値と疾患リスクの関係は不明である。近年、40歳未満の若年成人において収縮期血圧120mmHg以上は将来の心血管イベントのリスクが有意に上がると報告された。
【目的】小学校入学以降の学校健康診断(以下学校健診)データから、若年成人の血圧高値を予測する因子について検討する。
【方法】2002年と2003年に一貫教育小学校に入学し、2014年と2015年に大学に進学した者のうち、在学中の連続した健診データが入手可能であった男子学生136名を対象とした。大学在学中の血圧が正常な75名(正常群)と収縮期血圧120mmHg以上の61名(高値群)の2群間で、小学校入学以降の学校健診データのうち、身長、体重、Body Mass Index (BMI)、血圧値、血液検査値(血清尿酸値、総コレステロール値、HDL-コレステロール値)、健康調査書による出生時情報(在胎週数、出生体重)を後方視的に比較検討した。
【結果】正常群と高値群の2群間において、血圧値、血液検査値、出生時情報のいずれも有意差はなかった。BMI値は、中学2年生までは差はなかったが、中学3年生以降は高値群で有意に高く、BMI高値(中学生では95パーセンタイル以上、高校生以上では25以上)が有意に多かった。
【考察】本研究から、男子で中学3年生以降のBMI高値は、その時点での血圧値や血液検査値に異常がなくても大学生での血圧高値に繋がる可能性が示され、注意してフォローアップすることが、若年成人の高血圧の早期発見に有用と考えられた。
【結論】男子大学生の血圧高値は、中学3年生以降のBMI高値と関連する。
【目的】小学校入学以降の学校健康診断(以下学校健診)データから、若年成人の血圧高値を予測する因子について検討する。
【方法】2002年と2003年に一貫教育小学校に入学し、2014年と2015年に大学に進学した者のうち、在学中の連続した健診データが入手可能であった男子学生136名を対象とした。大学在学中の血圧が正常な75名(正常群)と収縮期血圧120mmHg以上の61名(高値群)の2群間で、小学校入学以降の学校健診データのうち、身長、体重、Body Mass Index (BMI)、血圧値、血液検査値(血清尿酸値、総コレステロール値、HDL-コレステロール値)、健康調査書による出生時情報(在胎週数、出生体重)を後方視的に比較検討した。
【結果】正常群と高値群の2群間において、血圧値、血液検査値、出生時情報のいずれも有意差はなかった。BMI値は、中学2年生までは差はなかったが、中学3年生以降は高値群で有意に高く、BMI高値(中学生では95パーセンタイル以上、高校生以上では25以上)が有意に多かった。
【考察】本研究から、男子で中学3年生以降のBMI高値は、その時点での血圧値や血液検査値に異常がなくても大学生での血圧高値に繋がる可能性が示され、注意してフォローアップすることが、若年成人の高血圧の早期発見に有用と考えられた。
【結論】男子大学生の血圧高値は、中学3年生以降のBMI高値と関連する。