The 56th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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デジタルオーラル

多領域(看護)

デジタルオーラル多領域専門職部門(II)04(TRP04)
多領域(看護)

指定討論者:井林 寿恵(京都府立医科大学附属病院)

[TRP4-3] 小児循環器看護師育成にむけての教育プログラムの再構築

西川 由花1, 長野 美紀1, 窪野 彩子1, 藤本 美奈子1, 三原 加恵2, 政岡 祐輝3, 松室 有希1, 山下 知穂1 (1.国立循環器病研究センター 看護部, 2.国立循環器病研究センター 教育研修部, 3.国立循環器病研究センター 医療情報部)

Keywords:新人看護師教育, キャリアラダー, 小児循環器看護

【背景】小児循環器看護は成長発達段階に応じた看護が必要であり、新生児から成人まで幅広い。当院では、病棟毎にキャリアラダーを作成し教育を行ってきたが、術前や術後急性期看護はより高度な看護技術、アセスメント能力が求められるためユニットでは新人が適応困難となる問題があった。2019年7月新病院移転に伴い、重症度別に病棟の患者構成が変更された。病棟看護から必要となる知識・技術を習得し、段階を踏んでスキルアップを行えるように、小児科キャリアラダーを統合・修正し作成した。今年度の新人看護師から、キャリアラダーをもとに病棟横断的に教育を進めるためのプログラムの再構築を検討したため報告する。【目的】小児循環器看護師育成に向けての教育プログラムの再構築【結果】日本看護協会のクリニカルラダーを基に、小児循環器看護に必要な知識や看護技術をラダーレベル毎に追加修正を行った。更にラダーレベル別のチェックリストを作成し個々の看護技術や知識の進捗状況を明確にできるようにした。また新人看護師を指導するスタッフ全員が同じ評価を行えるように、具体的な評価基準を記載することで他者評価しやすい状況となった。新人看護師は4月に病棟配属され、翌年度からより重症患者の看護が行えるように病棟間で交換留学を行った。【考察】小児科キャリアラダーの作成は、スタッフ個々の知識や看護技術の進捗状況を確認し自己の学習指針につながると考えられた。また具体的な評価基準を作成したことで、指導するスタッフが統一した指導ができることにつなげると考える。病棟横断的に教育をすすめることは、小児循環器看護を担う新人看護師の育成につながる可能性があると考える。【結論】現在小児循環器キャリアラダーは導入初期であり、現在行っている教育プログラムの評価には至っていない。今後実施後の評価と継続的に行うための課題を明確にしていく必要がある。