[I-YB04-5] Evaluation of left ventricular function with 320 Area Detector CT
Keywords:320ADCT, Zaiostation, 造影CT
【背景】先天性心疾患患者の心機能評価は、心臓カテーテル検査や心臓MRI検査がゴールドスタンダードであるが小児患者の負担が大きい。また経胸壁心エコー検査は低侵襲だが描出困難な場合がある。近年、320ADCTを用いた心機能解析が可能となったが小児患者でのデータ蓄積はなく有用性は不明である。
【目的】320ADCTにより得られた左室機能評価を、心臓カテーテル検査の左室造影(LVG)と比較し、有用性と問題点を明らかにする。
【方法】当院において2020年10月から2021年2月の間に、320ADCT (Aquilion ONE, TOSHIBA)を撮影し、撮影から1か月前後内にLVGが実施されていた二心室症例を対象とした。1心拍の full volume dataから3次元画像解析Zaiostation2を用いて2phase Simpson法(5mm, 5%)で左室機能解析を行い、左室拡張末期容量係数 (LVEDVI)、収縮末期容量係数(LVESVI)、駆出率(LVEF)とLVG(area-length法)を比較した。測定誤差はBland-Altman分析を用いて、加算誤差・比例誤差の有無を検討した。
【結果】12例を対象とした。年齢3-68ヵ月(中央値27)、体重4-17kg(中央値11)であり、LVGと比較して、LLVEDVI,LVEDVI,LVEFの95%信頼区間はそれぞれ、-6.1~+11.5 -1.0~+5.7, -6.1 ~11.4と加算誤差は認めなかった。また比例誤差は有意差を認めずLVGと相関関係を持った。
【結論】Zaio station2を用いた左室解析はEFを僅かに過小評価するが、左室機能評価の選択肢になり得る。今後、心臓MRI検査とのvalidationが必要である。
【目的】320ADCTにより得られた左室機能評価を、心臓カテーテル検査の左室造影(LVG)と比較し、有用性と問題点を明らかにする。
【方法】当院において2020年10月から2021年2月の間に、320ADCT (Aquilion ONE, TOSHIBA)を撮影し、撮影から1か月前後内にLVGが実施されていた二心室症例を対象とした。1心拍の full volume dataから3次元画像解析Zaiostation2を用いて2phase Simpson法(5mm, 5%)で左室機能解析を行い、左室拡張末期容量係数 (LVEDVI)、収縮末期容量係数(LVESVI)、駆出率(LVEF)とLVG(area-length法)を比較した。測定誤差はBland-Altman分析を用いて、加算誤差・比例誤差の有無を検討した。
【結果】12例を対象とした。年齢3-68ヵ月(中央値27)、体重4-17kg(中央値11)であり、LVGと比較して、LLVEDVI,LVEDVI,LVEFの95%信頼区間はそれぞれ、-6.1~+11.5 -1.0~+5.7, -6.1 ~11.4と加算誤差は認めなかった。また比例誤差は有意差を認めずLVGと相関関係を持った。
【結論】Zaio station2を用いた左室解析はEFを僅かに過小評価するが、左室機能評価の選択肢になり得る。今後、心臓MRI検査とのvalidationが必要である。