[II-SY07-5] 二心室疾患に対する bilPABの手術成績
キーワード:両側肺動脈絞扼術, 二心室修復, Arch anomaly
【目的】
当院における二心室疾患に対する bilPABの手術成績について検討を行った。
【方法】
2003年より2020年までに当院でbilPABを施行した連続32例 について後方視的に検討を行った。
【成績】
手術時日齢6.4±5.6日、体重2.5±0.5kgであった。24例はarch anomalyを合併しCoA/VSD 6例、CoA/DORV 2例、CoA/VSD/AS 1例CoA/DORV/AS 1例、CoA/AS 1例、CoA/5弓遺残 1例、IAA/VSD/AS 5例、IAA/VSD 4例、IAA/総動脈幹症 1例、IAA/DORV 1例、hypoplastic arch/Aortic atresia/VSD 1例であった。arch anomalyを合併しない8例は、総動脈幹症 5例TGA(3) PA PDA, 右肺動脈大動脈起始 VSD、AS LV dysfunctionであった。手術適応として体重増加のためが16例、Bridge to decision making 9例、ショック離脱のため7例であった。94%(30/32例)が第二期手術に到達した。第2期手術としてはArch/VSD修復12例、Arch修復1例、Arch/総動脈幹症 修復1例、Arch/DORV修復2例 Yasui手術5例、Arch/Aortic valve修復1例、総動脈幹症修復5例、大動脈弁形成1例、AORPA/VSD修復1例、RVPA導管作成1例であった。Bridge to decision makingについては6例がASの評価のため、2例がborderline LVの評価のため、また1例は肝臓動静脈瘻による心不全を合併した症例で、肝臓動静脈瘻の治療方針を立てるためのbridge to decision makingのためにbil PABを行った。今回の検討例では全例2心室修復に到達した。2期手術後の入院死亡例は2例であり、Decision makingのmismatchによる死亡例を認めなかった。
【結論】
bilPABを行うことにより多種の疾患に対してショック離脱、体重増加decision makingといった目的を果たして安全に第二期手術を迎えることができた。術後の肺動脈狭窄は比較的頻度は低く、遠隔期の問題も少ないと思われた。
当院における二心室疾患に対する bilPABの手術成績について検討を行った。
【方法】
2003年より2020年までに当院でbilPABを施行した連続32例 について後方視的に検討を行った。
【成績】
手術時日齢6.4±5.6日、体重2.5±0.5kgであった。24例はarch anomalyを合併しCoA/VSD 6例、CoA/DORV 2例、CoA/VSD/AS 1例CoA/DORV/AS 1例、CoA/AS 1例、CoA/5弓遺残 1例、IAA/VSD/AS 5例、IAA/VSD 4例、IAA/総動脈幹症 1例、IAA/DORV 1例、hypoplastic arch/Aortic atresia/VSD 1例であった。arch anomalyを合併しない8例は、総動脈幹症 5例TGA(3) PA PDA, 右肺動脈大動脈起始 VSD、AS LV dysfunctionであった。手術適応として体重増加のためが16例、Bridge to decision making 9例、ショック離脱のため7例であった。94%(30/32例)が第二期手術に到達した。第2期手術としてはArch/VSD修復12例、Arch修復1例、Arch/総動脈幹症 修復1例、Arch/DORV修復2例 Yasui手術5例、Arch/Aortic valve修復1例、総動脈幹症修復5例、大動脈弁形成1例、AORPA/VSD修復1例、RVPA導管作成1例であった。Bridge to decision makingについては6例がASの評価のため、2例がborderline LVの評価のため、また1例は肝臓動静脈瘻による心不全を合併した症例で、肝臓動静脈瘻の治療方針を立てるためのbridge to decision makingのためにbil PABを行った。今回の検討例では全例2心室修復に到達した。2期手術後の入院死亡例は2例であり、Decision makingのmismatchによる死亡例を認めなかった。
【結論】
bilPABを行うことにより多種の疾患に対してショック離脱、体重増加decision makingといった目的を果たして安全に第二期手術を迎えることができた。術後の肺動脈狭窄は比較的頻度は低く、遠隔期の問題も少ないと思われた。