[OR12-4] AMPLATZERピッコロオクルーダーの回収方法に関する考察
Keywords:ピッコロオクルーダー, 脱落, 動脈管開存
【背景】AMPLATZERピッコロオクルーダー(APO)が保険適応となった。体重700g以上の低出生体重児の動脈管開存症が治療対象となるため、脱落などのトラブルシューティングに際してより慎重さが求められる。【目的】APO脱落時の回収方法を検討すること。【方法】APO(9-PDAP-05-04-L)を用いて回収のベンチテストを施行。回収には1)4Fメディキットスーパーシース、2)4F TorqVue LP、3)4F JRカテーテル(メディキット製、ガデリウス製)を使用。APOの把持には1)では10mmループのグースネックスネア、7mmループのグースネックマイクロスネアを、2)3)ではマイクロスネアのみを使用、APOの中央部、エンドスクリュー、マーカーバンドを把持して回収を試みた。【結果】1)4Frシース:マイクロスネアではどの部位を把持しても回収可能、10mmスネアでエンドスクリューを把持した場合は把持が不十分で引き込み時に脱落した。2)4F TorqVue LP:マイクロスネアで中央部、マーカーバンドを把持した場合は回収可能、エンドスクリューを把持した場合は引き込み不可。スネアカテーテルを用いず、マイクロスネア単体とTorqVue LPでは引き込み不可。 3)4F JRカテーテル: メディキット製では中央部、マーカーバンドを把持した場合に回収可能だが抵抗が強くカテーテルの先端が変形した。エンドスクリュー把持では引き込み不可。ガデリウス製では、カテの内腔が途中で細くなるため、APOがカテーテル先端から完全に収納された後にスタックした。 【結論】APO把持にはマイクロスネアがよく、肺動脈内での回収を想定した場合、マイクロスネアとスネアカテーテルを用いるとTorqVue LPでも回収できる可能性がある。動脈管に留置された状態では、アプローチした側と反対側からマーカーバンドを把持して回収することも可能と思われる。