The 58th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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一般口演

カテーテル治療

一般口演04(I-OR04)
カテーテル治療 Ⅰ

Thu. Jul 21, 2022 10:40 AM - 11:30 AM 第6会場 (小ホール)

座長:上田 秀明(神奈川県立こども医療センター 循環器内科)
座長:須田 憲治(久留米大学 小児科)

[I-OR04-05] AMPLATZER Piccolo Occluder留置後のデバイス形態変化

阿部 忠朗, 塚田 正範, 水流 宏文, 馬場 惠史, 小澤 淳一, 沼野 藤人, 齋藤 昭彦 (新潟大学医歯学総合病院)

Keywords:ピッコロ, デバイス, 形態変化

【背景・目的】 AMPLATZER Piccolo Occluder (APO)がPDAに広く使用されつつある。目的はAPO留置後のデバイス形態の経時的変化を調べること。【対象・方法】 以下数値は中央値 (範囲)とする。2022年1月末までにAPOを留置し1ヵ月以上経過観察できた16例 (女69%、年齢2歳 (日齢28-14歳)、体重13kg (2.9-46kg)、type A/D/E:7/8/1)について、両discともPDA外に留置したEE (12例)、PA側discのみPDA内に留置したIE (2例)、Ao側discのみPDA内に留置したEI (1例)、両discともPDA内に留置したII (1例)に分け、デバイスbody長さ (BL)、PDA外に留置したdisc径 (ED)と長さ (EL)、PDA内に留置したdisc径と長さの経時的変化をレントゲン側面像で後方視的に比較した。【結果】 EE群のBLは退院前7.0mm (4.6-8.9mm)、1ヵ月後6.5mm (3.6-11.6mm)、3ヵ月後6.7mm (3.6-10.2mm)で1ヵ月後に短縮傾向 (p=0.06)あり以後は変化なし、IE、EI、IIは数が少なく有意差はないが、いずれも1ヵ月後に短縮し以後は変化なしであった。EE群のPA側discのED、ELはいずれも有意な変化なし、EE群のAo側discのEDは有意な変化がなかったが、ELは退院前1.0mm (0.7-2.6mm)、1ヵ月後0.9mm (0.6-2.1mm)、3ヵ月後0.9mm (0.7-1.4mm)で1ヵ月後に短縮傾向 (p=0.04)があり以後は変化なしであった。PDA内に留置したdisc形態はdiscを伸ばして留置した2例中1例は3ヵ月時に元のdisc形態へ復元し、1例は1ヵ月後でもほぼ形態は不変であった。元のdisc形態のままPDA内に留置した1例とcupping形態でPDA内に留置した1例は経時的形態変化はほぼなかった。【まとめ】 Extra ductal留置したデバイス長は1ヵ月後に中央値で9割長に短縮し以後変化なし、extra ductal留置したAo側discは1ヵ月後に薄くなり以後変化なし、伸ばしてPDA内に留置したデバイスは3ヵ月後に元の形態へ復元例が存在した。これらのデバイス形態変化を加味してサイズ選択をする必要がある。