[I-PD04-01] 房室弁形成における心エコー図医の役割
Keywords:房室弁形成術, 房室弁, 心エコー図検査
房室弁閉鎖不全は先天性心疾患患者におけるmortalityとmorbidityを規定する大きな因子である。精度の高い房室弁形成術を行うことは、術後短期のみならず長期的な予後にも大いに関与する。房室弁形成術を成功させるために心エコー図医が果たす役割は、術前評価に始まって、術中評価(経食道心エコー/心表面エコー)または術後評価など多岐に渡る。特に、術前に取得した様々な画像情報(3D心エコー、心血管造影CT、心臓MRIまたはカテーテル造影検査)を心エコー図医が集約し、解剖学的または機能的な房室弁の解析を行う。その際に病変のみに絞って評価をするのでなく、良好に機能している弁構造についても合わせて評価をすることが重要である。これまでに当院で経験した房室弁形成術の症例について、実際の画像をまじえて報告を行う。