シンポジウム07（I-SY07）
内科治療→補助循環→移植へ 適切なブリッジと出口戦略を日本全体の問題として考える

[I-SY07-03] 新たな補助循環デバイスの概説と使用経験

^○坂口 平馬, 藤田 知之, 伊藤 裕貴, 三池 虹, 田所 直樹, 黒嵜 健一 (国立循環器病研究センター)

Keywords:補助循環, IMPELLA, Biofloat

今回のシンポジウムでは、小児領域において近年試みられている新たな補助循環デバイスの紹介と、実際の使用経験を報告しようと思う。この10年、植え込み型補助人工心臓、小児用体外式補助人工心臓Berlin Heart EXCORの本邦での臨床使用が相次ぎ、その使用経験数もどんどん蓄積している。一方で、両者ともにBridge to Transplant（BTT）の適応しかない。実臨床においては、瞬時にその判断・判定ができるわけもなくBridge to RecoverもしくはDecision（BTR, BTD）としてのなんらかの補助循環が必要となる。小児への応用という意味合いでIMPELLA補助循環用ポンプカテーテル、そしてBiofloat補助人工心臓セットの心不全診療への応用について症例提示とともにその利点、欠点そして今後の展望について解説したい。