The 58th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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シンポジウム

シンポジウム07(I-SY07)
内科治療→補助循環→移植へ 適切なブリッジと出口戦略を日本全体の問題として考える

Thu. Jul 21, 2022 2:00 PM - 3:30 PM 第5会場 (中ホールB)

座長:小垣 滋豊(大阪急性期・総合医療センター 小児科・新生児科)
座長:平田 康隆(東京大学医学部附属病院 心臓外科)

[I-SY07-04] フォンタン循環に対するVADの考え方

石田 秀和1, 平 将生2, 進藤 孝洋3, 金子 幸裕4, 戸田 紘一5, 枡岡 歩6, 山本 隆平7, 加藤 秀之7, 平田 悠一郎8, 塩瀬 明9, 上野 高義2 (1.大阪大学大学院医学系研究科 小児科学, 2.大阪大学大学院医学系研究科 心臓血管外科学, 3.国立成育医療研究センター 循環器科, 4.国立成育医療研究センター 心臓血管外科, 5.埼玉医科大学国際医療センター 小児心臓科, 6.埼玉医科大学国際医療センター 小児心臓外科, 7.筑波大学附属病院 心臓血管外科, 8.九州大学大学院医学研究院 小児科学, 9.九州大学大学院医学研究院 循環器外科学)

Keywords:フォンタン, VAD, 心臓移植

フォンタン手術の進歩およびフォンタン術後患者に対する医学管理の向上は、単心室血行動態の患者における生命予後改善に大きく貢献してきた。しかし、心不全はフォンタン術後患者における重大な合併症の一つであり、最も頻度の高い死亡原因である。フォンタン循環患者における内科的心不全治療のエビデンスは乏しく、さらに、補助人工心臓(VAD)を用いた治療についても、その有用性およびアウトカムについての報告は十分ではない。また、フォンタン循環患者の心臓移植適応についても、その適切な判断時期は明確でなく、フォンタン循環患者特有の多彩な他臓器合併症により、移植を考慮した時にはすでに適応外と判断される症例もある。
本演題では、フォンタン循環患者における心臓移植適応の考え方や、Bridge To Transplantation (BTT)としてのVADの役割と単心室循環特有の注意点、およびわが国の複数の施設における、フォンタン循環に対するVAD治療や心臓移植のこれまでの経験を紹介したい。さらに、Destination Therapy (DT)としての、フォンタン循環患者におけるVADの可能性もみなさんとともに考えたい。