[I-SY07-04] フォンタン循環に対するVADの考え方
キーワード:フォンタン, VAD, 心臓移植
フォンタン手術の進歩およびフォンタン術後患者に対する医学管理の向上は、単心室血行動態の患者における生命予後改善に大きく貢献してきた。しかし、心不全はフォンタン術後患者における重大な合併症の一つであり、最も頻度の高い死亡原因である。フォンタン循環患者における内科的心不全治療のエビデンスは乏しく、さらに、補助人工心臓(VAD)を用いた治療についても、その有用性およびアウトカムについての報告は十分ではない。また、フォンタン循環患者の心臓移植適応についても、その適切な判断時期は明確でなく、フォンタン循環患者特有の多彩な他臓器合併症により、移植を考慮した時にはすでに適応外と判断される症例もある。
本演題では、フォンタン循環患者における心臓移植適応の考え方や、Bridge To Transplantation (BTT)としてのVADの役割と単心室循環特有の注意点、およびわが国の複数の施設における、フォンタン循環に対するVAD治療や心臓移植のこれまでの経験を紹介したい。さらに、Destination Therapy (DT)としての、フォンタン循環患者におけるVADの可能性もみなさんとともに考えたい。
本演題では、フォンタン循環患者における心臓移植適応の考え方や、Bridge To Transplantation (BTT)としてのVADの役割と単心室循環特有の注意点、およびわが国の複数の施設における、フォンタン循環に対するVAD治療や心臓移植のこれまでの経験を紹介したい。さらに、Destination Therapy (DT)としての、フォンタン循環患者におけるVADの可能性もみなさんとともに考えたい。