[II-SY16-01] 小児循環器集中治療医の育成ーcardiac intensivistの視点から
Keywords:小児循環器集中治療, subspecialty, トレーニング
小児集中治療医は急性期医療の専門家である。
臓器別に考えるとそのカバー範囲は呼吸・循環・神経・腎臓 ・etcと全身に及び、非常に広い範囲での知識・対応が必要となるが、中でも循環器領域の専門性の高さは群を抜いており、多くの者にとってそのハードルは高い。先天性心疾患の解剖・血行動態や周術期の変化を的確に把握するためには、相応のレベルで小児循環器のトレーニング・経験が必要である。
集中治療医・麻酔医サイドから見ると、小児の基本的な知識、および一般的なPICUのベースは身につけた上で、さらなるトレーニングとして小児循環器・および周術期管理を経験することが望ましい。
一方、循環器医サイドから見てみると、近年小児循環器というsubspecialtyの中でも、胎児、心エコー、インターベンションなどがsub-subspecialtyとして(その是非はともかく)さらなる専門化が進みつつある。このsub-subspecialtyとして考えると、循環器集中治療は小児循環器領域の中の「急性期の専門分野」である。ベッドサイドでの目の前の治療に直結する心エコーや不整脈への瞬発的な対応など、小児循環器の中でも急性期診療に専門分化した領域、と言えよう。小児循環器医がさらに呼吸管理や栄養管理などのgeneral PICUのトレーニングを受けて、もっとこの分野に興味を示す若手が増えてくることを期待している。
このようにcardiac intensivistを育成するためには集中治療・循環器ともに一定のレベルでのトレーニングが必要になるが、両者を兼ね備えた施設は残念ながら極めて少ない。現時点では施設を移動して順にトレーニングを積んでいく事が最適解と思われる。今後、両者の研修が可能なトレーニングセンターとなる施設を作ることが我々の使命であろう。
臓器別に考えるとそのカバー範囲は呼吸・循環・神経・腎臓 ・etcと全身に及び、非常に広い範囲での知識・対応が必要となるが、中でも循環器領域の専門性の高さは群を抜いており、多くの者にとってそのハードルは高い。先天性心疾患の解剖・血行動態や周術期の変化を的確に把握するためには、相応のレベルで小児循環器のトレーニング・経験が必要である。
集中治療医・麻酔医サイドから見ると、小児の基本的な知識、および一般的なPICUのベースは身につけた上で、さらなるトレーニングとして小児循環器・および周術期管理を経験することが望ましい。
一方、循環器医サイドから見てみると、近年小児循環器というsubspecialtyの中でも、胎児、心エコー、インターベンションなどがsub-subspecialtyとして(その是非はともかく)さらなる専門化が進みつつある。このsub-subspecialtyとして考えると、循環器集中治療は小児循環器領域の中の「急性期の専門分野」である。ベッドサイドでの目の前の治療に直結する心エコーや不整脈への瞬発的な対応など、小児循環器の中でも急性期診療に専門分化した領域、と言えよう。小児循環器医がさらに呼吸管理や栄養管理などのgeneral PICUのトレーニングを受けて、もっとこの分野に興味を示す若手が増えてくることを期待している。
このようにcardiac intensivistを育成するためには集中治療・循環器ともに一定のレベルでのトレーニングが必要になるが、両者を兼ね備えた施設は残念ながら極めて少ない。現時点では施設を移動して順にトレーニングを積んでいく事が最適解と思われる。今後、両者の研修が可能なトレーニングセンターとなる施設を作ることが我々の使命であろう。