The 58th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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一般口演

多領域

一般口演38(III-OR38)
多領域 Ⅱ

Sat. Jul 23, 2022 12:50 PM - 1:40 PM 第7会場 (ルーム204)

座長:青木 雅子(東京女子医科大学 看護学部)
座長:仁尾 かおり(大阪公立大学大学院 看護学研究科)

[III-OR38-01] 多施設の看護師を対象とした小児循環器疾患看護の関するオンライン研修会の評価(第2報)

長谷川 弘子1, 笹川 みちる2, 宗村 弥生3, 小川 純子4, 水野 芳子5, 横山 奈緒実6, 栗田 直央子7, 村山 有利子8 (1.アイケアキッズ京都 小規模保育園キコレ, 2.国立循環器病研究センター, 3.山梨県立大学 看護学部, 4.淑徳大学 看護栄養学部, 5.東京情報大学 看護学部, 6.松戸市立総合医療センター, 7.静岡県立こども病院, 8.聖隷浜松病院)

Keywords:研修会, 看護師, オンライン

【目的】小児循環器疾患の看護には特有なアセスメントと実践力が必要であるが、それに特化した教材や研修会は少なく、専門的な知識や経験へのアクセスが難しい。そこで、居住地や時間の制約が少ないインターネットを利用した学習サイトを作成し、5回のオンライン研修会を企画・開催した。昨年度、第一報として研修会の学習設計の適切性について報告した。今回は、研修会の学習教材としての効果を明らかにするため、研究を行った。【方法】開設した学習サイトに登録している会員に、5回のオンライン研修会についてwebアンケート調査した。登録されたメールアドレスに配信し、無記名で回収した。内容は、会員の属性の他、「正常な心臓」「先天性心疾患の病態」「子どもの状態を安定させるための関わり」等6項目について、受講前後の理解度の変化を質問した。また、教育的役割を担っている会員には、“教え方”についても尋ねた。さらに研修会参加の効果、感想については自由記述とした。本研究は、所属機関の倫理審査委員会の承認を得て実施した。【結果】会員540名に配信し、79名から回答を得た。研修会に1回以上参加したことがある会員は75名(95%)で、6項目すべてで受講後に理解が深まったと回答した。回答者のうち教育的役割を担う者は61名(81%)で、6項目すべてで教え方の理解が深まったと回答した。自由記述には「成長を見越した介入ができるようになった(3名)」「知識が統合されて看護できるようになった(6名)」「後輩指導に役立った(6名)」等の回答があった。【考察】研修会は、参加者の循環器疾患を持つ子どもの理解を深めた看護実践の助けとなり、学習教材としての効果があったと考えられる。また、教育的役割を担う者にとっては、教え方についての学習教材にもなったと考えられる。研修会は、効果的な教育ツールになり得る可能性が示唆された。【結論】研修会は学習教材としての効果があった。