[I-PD2-02] 小児期にデバイス治療を要した正常構造心症例の植込方法、時期についての検討
キーワード:デバイス治療, ペースメーカー, ICD
【背景】小児期にデバイス治療を要する症例は先天性心疾患術後が多く、植込方法もアプローチの問題から開胸で行うことが多い。一方正常構造心症例の場合、体格、疾患によりデバイスの植込方法や時期に悩むことがある。【目的】小児正常構造心のデバイス植込症例の植込方法、時期の特徴を調べること。【方法】2013年1月から2022年12月までにペースメーカー(PM)外来受診した107症例のうち、植込時16歳以下で正常構造心35例を対象とした。後方視的にデバイスの種類、植込方法、時期、適応につき検討した。【結果】植込時年齢は中央値3(0-16)歳、デバイス種類はPM27例(P群)、ICD8例(I群)。遺伝性不整脈の変異6例。植込方法は開胸27例(内ICD2例)、経静脈8例(内ICD6例)。開胸の最小年齢はP群0歳、I群2歳、経静脈の最小年齢はP群9歳、I群12歳であった。適応はP群はAVB19例、SSS7例、その他1例、I群は全例Vfであった。P群で失神症状は詳細不明な8例を除き7/19例(37%)で認めた。I群は7/8例(88%)でVfを記録し、5/8例(63%)で適正作動した。期間中死亡例は認めなかった。【考察】植込方法は低年齢は開胸で、経静脈は基本12歳以上で体格を考慮の上行われていた。近年9歳で将来のリード抜去も考慮して他院にて経静脈で植込みをした症例があり今後方針が変化する可能性がある。植込時期はP群では半数以上で失神症状が出る前に植込みされた。できるだけ体格を大きくしたい一方で、失神症状が出る前には植込みを行いたいため、時期に苦慮する症例も認めた。I群は全例2次予防であり、ほぼ全例で植込み後にもVfが記録され適応は妥当と考えられた。SICD認可前の症例が多く、SICD植込例はなかったが、体格、疾患から考えると現在であればI群8例中3例はSICD植込適応だと考えられた。【結論】PM、ICDともに経静脈での植込みは12歳以上で検討がされた。PMは失神症状が出る前に、ICDは2次予防で植込みが多い。