[II-OR16-05] Amplatzer Piccolo OcculuderはFlipper coilの代替デバイスになりうる
キーワード:動脈管開存, Amplatzer Piccolo Occuluder , Fliipper coil
【背景】22020年4月に低体重児に留置可能なAmplatzer Piccolo Occuluder (Piccolo)が導入されたが、従来Flipper coilの適応となる様な年長児の細いPDAに対しても良好な効果が得られることが報告され、また今後Flipper coilの販売中止も決定されている。当院においても2016〜2019年まではPDAデバイス閉鎖術の内訳は、ADO1 11,ADO2 1,Flipper 6(計18)が、2020年以降は,ADO1 8,ADO2 2,Flipper 2,Piccolo 7(計19)とPiccolo留置例が比較的多い。またPiccolo症例の内4例は1歳以上の年長児であり、small PDAへの使用例も増加している。【目的および方法】当院におけるPiccoloによるPDA閉鎖7例中、Flipper coilの適応もありとされたが、Piccoloによる閉鎖を施行した4例について検討した。【症例1】2歳、体重9.3kg。PDA type E,PDA最狭部1.0m,PDA長5.0mmで、Piccolo(5-2)を順行性に留置した。総透視時間34分【症例2】1歳、体重8.0kg。PDA type A,PDA最狭部1.0mm,PDA長5.0mmで、Piccolo(5-2)を逆行性に留置した。総透視時間56分【症例3】5歳、体重21.4kg。PDA type E,PDA最狭部1.1mm,PDA長8.2mmで、Piccolo(3-6)を逆行性に留置した。総透視時間18分【症例4】3歳、体重13.3kg。PDA type E,PDA最狭部1.9mm,PDA長7.0mmで、Piccolo(4-4を逆行性に留置した。総透視時間19分【症例まとめ】PDA typeは3/4症例でEであり、全例でPA側DiskのみPA内に出す形で留置した。留置は容易で、残存短絡や左肺動脈狭窄などの合併症なし。【結語】まだ少数例の検討でありPDA typeにより問題となる可能性もあるが、従来Flipper coilの適応と考えられた症例でのPiccoloによる閉鎖は安全かつ容易であり、Flipper coil販売中止後の代替デバイスとなりうる。