[II-P08-2-03] Amplatzer Duct Occluder (ADO)-IIのサイズ選択法
Keywords:動脈管, ADOⅡ, Amplatzer Duct Occluder
【背景】2019年、本邦に導入されたAmplatzer Duct Occluder (ADO)-IIは、従来コイル閉鎖していた動脈管への適応が期待される。しかし添付文書推奨のサイズと実際に留置できたサイズのミスマッチを度々経験する。【目的】ADO-IIのサイズ選択方法を作成する。【方法】ウエスト径の選択は、動脈管を長方形であると仮定し、中央部径の1.5倍を目安とした。デバイス長の選択は、(動脈管の中央部+長さーデバイス長)が6mm未満の場合は4.25mm、6mm以上の場合は6.25mmとした。2019年5月から2023年1月に当院で施行したADO-Ⅱ閉鎖12例について、実際に留置したサイズと本法で選択したサイズが合致したか後方視的に検討した。【結果】年齢0.2~22(中央値5.9)歳、体重5.8~76.5(中央値18.3)㎏.形態はA型2例、D型7例、E型3例で、最小径は0.8~4.5(中央値1.5mm)、中央部径2.0~5.1(中央値3.5mm)、長さは6~14(中央値10mm)であった。実際に使用したデバイスはADOⅡ4/4が1例、ADOⅡ4/4が1例、ADOⅡ5/4が1例、ADOⅡ5/6が4例、ADOⅡ6/4が1例、ADOⅡ6/6が4例であった。本法選択サイズと一致した例は11/12例で、添付文書推奨サイズと一致したのは4/12例であった。【考察】ADO-IIは特性上、長軸方向への伸展に優れており、D型や長い動脈管に有効である。本法はウエスト径が動脈管中央部径に短縮した場合のウエスト長を想定して定めた。不一致の1例(A型)でウエストによる管内充填ではなくディスクによる閉鎖を企図して選択していた。【結語】本法によるサイズ選択は添付文書より妥当性があり、造影後のサイズ選択に際し簡便に使用できると考えた。