[I-P02-5-08] Surgical Strategy for Interrupted Aortic Arch
Keywords:Interrupted Aortic Arch, bilateral pulmonary artery banding , left ventricular outflow tract obstruction
【背景】大動脈弓離断(IAA)に対しては通常一期的根治術が選択されるが低体重,左室流出路狭窄(LVOTO),ショックなどの理由で段階的治療戦略(SR)が取られることもある.LVOTOに対して当科では2015年以降,左室流出路径(LVOT)が正常弁輪径の70%以上をconventional repair(CR)の適応としている.【目的】当施設におけるIAA手術成績を後方視的に検討した.【方法】2015年より2023年に当科で初回から外科治療を行なった14例を対象とした.1例がprimaryにCRを施行され,13例にSRが行われた.両側肺動脈絞扼術(bPAB)が12例,大動脈弓修復/PABが1例であった.SRは低体重が5例,LVOTOが3例,ショックが3例, 感染症が1例,染色体異常が1例であった.SR時の日齢,体重,LVOTの中央値はそれぞれ7.5日(3日-20日),2.8 kg(1.5 kg-3.6 kg),78.5 %(48 %-109 %)であった.合併心奇形はVSDが10例,SVが2例,DORVが1例であった.【結果】13例中CRが8例,Yasui手術が2例,Fontan型手術が3例であった.初回手術時に大動脈弁輪径が70%以下であった2例がCRに到達できた.CR術後は全てLVOTOを認めなかった. 【結論】初回手術時に大動脈弁輪径が70%以下でもCRに到達できた症例が散見され,LVOTのボーダーライン設定に関してはさらなる症例の蓄積が必要である.