[I-PD4-3] 岡山大学病院におけるTPVIの現状
キーワード:カテーテル治療, TPVI, 肺動脈弁
【はじめに】当院での経カテーテル的肺動脈弁置換術(TPVI)の初期成績を報告する。【対象】2023年3月から2024年3月までに岡山大学病院でTPVIを施行された症例。【結果】症例数:12例、男:女=6 : 6。年齢18.0-76.2歳。留置デバイス:Harmony TPV 25-10例、Harmony TPV 22-2例。アクセス血管:Rt FV-11例、Lt FV-1例。全例留置成功。血行動態変化:肺動脈逆流率:Pre 38-77%, Post 全例5%未満。RVEDVI::Pre 101-173 ml/m2, Post 76-103 ml/m2。全例サイズ縮小。RVESVI:Pre 61-114 ml/m2, Post 40-67 ml/m2、全例サイズ縮小。有意な右室肺動脈間狭窄増悪なし。全例アスピリン+エソメプラゾール内服。有害事象:一過性発熱、非持続性心室頻拍、穿刺部からの軽微な出血あり。対策として、留置前の弁の洗浄回数を2回から3回に増やす、患者に応じてメインテート導入考慮、初期は止血デバイスPerclose+皮膚はステリストリップテープ使用していたが、Perclose+皮膚を1-2針縫合するようにした。【まとめ】TPVI施行した全例でPR減少、右室サイズの縮小を認め、重篤な合併症はなく、TPVIの初期成績としては良好と考えられる。初期成績とともに、Row6まで展開後にロングシース内に回収を要した例など手技的なtipsに関してもいくつか紹介する。