[I-PPD1-3] 国立循環器病研究センターにおけるASDカテーテル治療の現状
キーワード:心房中隔欠損, 経皮的心房中隔欠損閉鎖術, 心房中隔欠損閉鎖術
日本におけるASDのカテーテル治療は2005年からAmplazter septal occluder (ASO)が導入され現在3種類のデバイスが使用可能である。またASD治療認定施設はCVIT施設も加えて2020年で77施設、ASDカテーテル治療件数は成人も含めて約1200件と年々増加傾向にあるが、国内の心内修復術件数も約1200件とほぼ同数で欧米のカテーテル治療比率と比較すると極めて低い。当センターでは以前から全例事前に経食道心エコーを施行し治療適応を検討していたが、COVID-19流行を契機に上方欠損・小欠損に関しては外来での経胸壁心エコーで治療適応を判定する方針に変更している。変更後も2023年3月までに事前に治療適応と判定した患者様全例に対してカテーテル治療できており、手術症例も含めて全体の約8割の症例に対してカテーテルで治療を行っている。本講演ではASD治療に関する最新のエビデンス・外来での治療適応判定のピットフォールを含めて当院でのASDカテーテル治療の適応や現状について提示する。