第60回日本小児循環器学会総会・学術集会

講演情報

会長要望パネルディスカッション

会長要望パネルディスカッション1(I-PPD1)
低侵襲の治療をもっと多くのこども達へ ~心房中隔欠損症~

2024年7月11日(木) 14:50 〜 16:20 第3会場 (4F 409+410)

座長:藤本 一途(国立循環器病研究センター 小児循環器内科)
座長:平田 康隆(東京大学医学部附属病院 心臓外科)

[I-PPD1-4] 奈良県の小児循環器診療体制及びASD治療の現状

辻井 信之 (奈良県立医科大学 小児科)

キーワード:心房中隔欠損, 地域連携, カテーテル治療

【背景】奈良県の小児循環器診療体制は変遷を続け、現在小児循環器修練施設、小児心臓外科対応施設は当院のみとなった。県内に心房中隔欠損(ASD)閉鎖栓施行施設はCVIT認定が1施設あるが当院ではなく、小児ASD閉鎖栓適応・希望症例は他府県のJCIC認定施設へ依頼している。【目的・方法】2016-2024年に当科からASDの外科治療・カテ治療に至った症例の臨床像を明らかにする。対象は待機例含め手術治療が35例、カテ治療が8例。3歳以上の症例に限れば手術例は15例、カテ治療が8例。【結果・考察】性差や体格で有意差はなく、手術選択理由としてはrim含めた形態が8例、手術希望が4例、体格1例、その他2例であった。手術希望に至った経緯、またカテ治療に至った症例についてはカテ治療実施施設との具体的なやりとりを提示し、患者負担の軽減が期待できるよりスムーズな地域医療連携を探る。