The 60th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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Poster Session

術後遠隔期・合併症・発達

Poster Session(II-P01-4)

Fri. Jul 12, 2024 12:40 PM - 1:40 PM Poster venue (2F Multi-purpose Hall)

座長:竹内 功(新松戸中央総合病院)

[II-P01-4-07] Somatic growth in children with repaired pulmonary atresia with intact ventricular septum or critical pulmonary stenosis

三木 康暢, 田中 敏克, 稲瀬 広樹, 林谷 俊和, 飯田 智恵, 広田 幸穂, 久保 慎吾, 松岡 道生, 亀井 直哉, 小川 禎治, 城戸 佐知子 (兵庫県立こども病院 循環器内科)

Keywords:身体発達, 純型肺動脈閉鎖, 重症肺動脈弁狭窄

【目的】先天性心疾患児は発育に問題を抱えることが多い.先天性心疾患全体での低身長の報告は散見されるが,単一疾患の報告はない.当院での純型肺動脈閉鎖症(PAIVS)・重症肺動脈弁狭窄症(cPS)の20年生存率は90%以上と良好な成績であることから,身体的発達にも目を向けることが重要であると考えた.
【対象・方法】1990年から2020年に出生し当院で治療・観察を行い修復に達したPAIVS・cPS 71例.死亡,修復術に至っていない,染色体異常,頭蓋内出血など大きな手術合併症を除外した58例を検討した.1-12歳時の身長・BMIについて,日本成長学会・日本小児内分泌学会が作成した日本人小児のSD値を用いて推移を見た.
【結果】患者背景は,PAIVS 44/58 (76%),男 35/58 (60%),出生週数39週 (37-40週),出生身長49.0 cm (46.0-50.1 cm),出生体重2982 g (2609-3387 g),三尖弁輪径10.7 mm (6.8-12.7 mm),修復までの介入回数3回 (2-4回),修復術月齢24か月(1.8-40.5か月)であった(それぞれ中央値(四分位)).2心室修復(2VR)39/58 (67%),1.5VR 5/58 (9%),1VR 14/58 (24%)であった.
1歳・3歳・6歳・10歳・12歳での身長は-0.35 (-1.34-0.31),-0.53 (-1.13--0.01),-0.20 (-0.74-0.34),-0.19 (-0.83-0.58),-0.24 (-1.02-0.65)であった.BMIは-0.27 (-0.97-0.25),0.47 (-0.31-1.01),-0.08 (-0.84-0.55),-0.35 (-1.18-0.16),-0.48 (-1.41-0.20)であった.
12歳時の身長-2SD以下は4/32 (11%)認め,2VR 2・1VR 2例であった.いずれも3-6歳時に身長-2SD以下であった.
【結論】1VR修復を含むPAIVS・cPS患児の12歳までの身長・BMIは正常児とほぼ変わらなかった.