[II-P01-5-07] Staged repair of tetralogy of Fallot using neonatal Balloon Valvuloplasty.
Keywords:TOF, BVP, SP shunt
【目的】当院では2021年より主に肺動脈弁(PV)性狭窄を主体とするTOFに対し、弁下狭窄の進行以前の比較的早期の経皮的姑息術としてバルーン肺動脈形成(BVP)を導入し、安全性・根治待機中の弁輪成長などの有用性を報告してきた。今回BVP後の段階的根治のRVOTをふくむ早期成績をshunt後の段階的修復と比較し後方視的に検討した。【対象・方法】2016年以降のTOF修復28例中、BVPによる姑息(B群)4例およびshuntによる姑息(S群)8例を対象とし、患者背景、手術因子、術後早期成績を評価した。
【結果】患者背景 姑息治療日齢(B群/S群 中央値18/75)、根治手術年代(2021年以降、B/S 4/0例)、根治月齢(B/S 同10/23)、において有意差を認めた(p<0.05)。肺動脈弁輪径は初診時は同程度(同62/62%N)であったが根治術前は84/69%NでB群でより大きく、成長が示唆された(p<0.05)。術前PAI(408/229)、PR>2度(いずれも0例)には差を認めなかった。
手術 手術弁輪温存(VS)/Transannular patch(TAP)はB群、S群でそれぞれ75%/25%、38%/63%(p=NS)。大動脈遮断時間は135/102分、離脱時RVP/APはB/S群で0.62/0.71であった(いずれもp=NS)。早期成績 手術死亡・再手術なく、観察期間47/1ヶ月(p<0.05)においてRVP/LVP0.42/0.56、PR>2度 25%/63%(いずれもp=NS)
【考察】近年の可及的にVSを目指す治療方針において、BVPはシャントの回避のみならず、PR制御、右室圧ともに良好なRVOTの達成に寄与する可能性がある。適応・PRリスクなど今後の経験蓄積による検討が必要と思われる。
【結果】患者背景 姑息治療日齢(B群/S群 中央値18/75)、根治手術年代(2021年以降、B/S 4/0例)、根治月齢(B/S 同10/23)、において有意差を認めた(p<0.05)。肺動脈弁輪径は初診時は同程度(同62/62%N)であったが根治術前は84/69%NでB群でより大きく、成長が示唆された(p<0.05)。術前PAI(408/229)、PR>2度(いずれも0例)には差を認めなかった。
手術 手術弁輪温存(VS)/Transannular patch(TAP)はB群、S群でそれぞれ75%/25%、38%/63%(p=NS)。大動脈遮断時間は135/102分、離脱時RVP/APはB/S群で0.62/0.71であった(いずれもp=NS)。早期成績 手術死亡・再手術なく、観察期間47/1ヶ月(p<0.05)においてRVP/LVP0.42/0.56、PR>2度 25%/63%(いずれもp=NS)
【考察】近年の可及的にVSを目指す治療方針において、BVPはシャントの回避のみならず、PR制御、右室圧ともに良好なRVOTの達成に寄与する可能性がある。適応・PRリスクなど今後の経験蓄積による検討が必要と思われる。