[II-PD9-4] 体格や解剖学的特徴に応じたVADデバイス、サイズ選択について
Keywords:補助人工心臓, 心臓移植, 心不全
本邦における心臓移植数は他国に比べるといまだ少ないものの、全体としては近年増加傾向にある。小児においては、コロナ禍に伴って一時的に減少したものの、2023年から増加の兆しがみられている。成人においては、基本的には植込み型補助人工心臓による待機が基本であるが、体重の小さい小児においては体外式補助人工心臓(EXCOR)による院内待機が主となっている。しかしながら、国内でのEXCORの台数は限られており、場合によっては遠心ポンプによる補助が必要となったり、あるいは体重が許せばHeartMate3の選択も検討されることがある。また、EXCORにおいてもどの程度の体重でどのカニューラ、あるいはどのポンプを選択するかはボーダーラインケースでは悩むことも多い。また、拡張型心筋症に加え、最近では単心室を含む先天性心疾患に対する補助も増加しており、様々な工夫が必要とされている。これらについて、現在の日本における状況などについて概説を行う。