[III-CSY5-4] 質の高い先天性心疾患の心臓外科手術の提供を安定して行い、かつ小児・先天性心臓血管外科医全体のキャリアー形成を考慮した地域ごとの協力体制を如何に目指すか?地域グループミーティング 現状報告
キーワード:次世代育成, 臓血管外科地域グループミーティング, 地域拠点化
日本小児循環器学会では、日本心臓血管外科学会、日本胸部外科学会と合同で「先天性心疾患の手術を行う施設の集約化(地域拠点化)に関する提言」を発出。これを受け、日本小児循環器学会では、2022年に全国の修練施設、修練施設群に対して実施。さらに2024年度の心臓血管外科・地域グループミーティング開催に向けて、事前調査(現在の指導医、修練医数、超勤時間、育成レベル毎の症例数、連携病院、3年後の見通し等)も追加した。それら、基本データを元に、全国の施設を地域ごとにグループ分けを行い、各グループに、2-4名の議長役(日本小児循環器学会理事、日本心臓血管外科学会理事、日本胸部外科学会理事から)の配置について決定した。この心臓血管外科・地域グループミーティングは、提言をその骨子とはするものの、地域における現状を把握し、問題点を抽出、解決策を模索していくもので、地域の拠点となる病院を中心にして、地域の実情に合わせて協力体制を確立していくように進めていくものである。働き方改革への対応、地域の若手育成体制はもちろん小児・先天性心臓血管外科医全体のキャリアー形成、患者移動や医師派遣を含めた病院間連携の強化など、本講演では、予定する話し合いの項目についても提案し、意見を集約したい。