日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会

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競技スポーツ研究部会 » 【課題C】ハイパフォーマンススポーツ (トップレベルの競技スポーツ)におけるトレーニングをいかに効果的に行うか

競技スポーツ研究部会【課題C】口頭発表②

2021年9月8日(水) 13:45 〜 14:55 会場16 (Zoom)

座長:大沼 勇人(関西福祉大学)

14:20 〜 14:35

[競技スポーツ-C-08] 女子大学生チアリーディング選手の体重変動のポジションによる特徴

*中靏 文菜1、古泉 佳代2、三浦 茜2 (1. 日本女子体育大学大学院、2. 日本女子体育大学)

【目的】チアリーディングは、演技中に組体操のようなパートナースタンツやピラミッドの技が入るため、選手の役割はポジションごとに異なる。トップは、人の上で、華麗な技を繰り出すため体重が軽いことが求められ、トップを支えるベースは、トップを安全に支えるための土台として筋力が必要なため、体重が重いことが求められる。指導者は、選手の体重コントロールを競技レベルよりポジションを意識してアドバイスしていることが多い。本研究では、競技レベルの違いによる体重変動の特徴を、ポジションごとに検討することを目的とした。

【方法】対象者はJ大学チアリーディング部に所属し、研究に同意の得られた選手41名とした。部活動で実施している体重測定のデータの中から、全てのデータが揃った24名(トップ7名、ベース17名)を分析した。体重測定は、2020年の8月~12月のシーズン期の練習前に体重計(UC-321 A&D社製)を用いて50g単位で測定した。競技レベルによる体重変動を検討するために、シーズンを通してレギュラーに選抜されることの多いレギュラー群(トップn=4、ベースn=9)と、それ以外の非レギュラー群(トップn=3、ベースn=8)に分け、ポジションごとに、測定月と競技レベルによる繰り返しのある2元配置分散分析を用いた。なお、トップの人数が少なかったため、トップは参考値として検討した。

【結果】トップは測定月による体重変動はなく、レギュラー群は、非レギュラー群より低値傾向を示した。ベースは測定月(p=0.995)及び競技力(p=0.630)による有意な違いはみとめられなかった。トップは、競技力により体重コントロールの方法を変えて指導することが重要であると考えた。今後、対象者を増やし計測を行うとともに、ベースについては筋量の測定を実施し、筋量の変動の特徴を明らかにすることが課題である。