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[健康福祉-C-08] 平日・週末のスクリーンタイムが体力測定値におよぼす影響の違いの検討
[背景・目的]子どもの運動活動が持続的に活性化されるためには、日々の生活習慣を見直す必要がある。中でもスクリーンタイムの増加が運動量および体力の低下に影響していることが指摘されている。諸外国の身体活動基準でも運動時間に加えスクリーンタイムの目安を示す例が見られる。スクリーンタイムの中身は様々であり、学年や性別での違いも想定される。また、平日や週末の違いでも影響力が変わることが予想される。そこで本研究では、児童のスクリーンタイムの性・学年差および、平日と週末のスクリーンタイムが体力・運動能力に及ぼす影響の違いについて検討することを目的とした。[方法]2、4、6年生の児童を対象に日々のスクリーンタイに関するム調査を実施し、新体力テストデータと結合した。新体力テストデータも含んだ有効データ数は2143名分であった。TV・ビデオを始めとした5項目のスクリーンタイムに関し、平日および週末の1日の平均時間を質問した。5項目とその合計の性・学年差をt検定および分散分析により検討した。体力総合評価に基づく3群間でのスクリーンタイム合計の違いを平日および週末に分けて学年別に分散分析により検討した。平日、週末のスクリーンタイム合計が新体力テストの合計点に及ぼす影響の大小を重回帰分析により検討した。[結果・考察]平日、週末ともに男児の合計およびビデオゲームとタブレットの時間が有意に長かった。週末のTV・ビデオを除く全ての時間が高学年ほど有意に長かった。体力3群間による違いでは、いずれの学年においても平日では統計的な有意差は確認されなかったが、週末では全て有意差が確認された。重回帰分析の結果では、4、6年生男子および2、4年生女子の週末合計で有意な負の回帰係数が得られた。以上のことより、スクリーンタイムは男児および高学年で有意に長く、週末のスクリーンタイムがより強く体力に影響することが示唆された。