The 71st Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

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学校保健体育研究部会 » 【課題C】体育・スポーツ健康科学は学校保健体育の進展にいかに貢献できるか

Health and physical education curriculum and course of study from the viewpoint of scientific evidence: Deviation between the contents of the course of study and the actual situation of health and physical education classes

Wed. Sep 8, 2021 3:30 PM - 5:30 PM Room 3 (Zoom)

Chair: Yusuke Suenaga (Tokyo Women's College of Physical Education), Yu Kashiwagi (Senshu University)

4:10 PM - 4:50 PM

[学校保健体育-SC-2] The divergence between teachers and children in physical education classes

*Yoshihito Sato1 (1. Faculty of Education, Tokyo Gakugei University)

<演者略歴>
小中学校教諭として13年勤務した後、岐阜聖徳学園大学教育学部を経て現職。学校期における持久走・長距離走や運動遊びを対象に授業研究を進めている。2016年秩父宮記念スポーツ医科学奨励賞、2021年ランニング学会学会賞を受賞。
 日々体育授業は行われているが、教師が教えようとすることと、学ぶ子どもの思いにはズレが生じているように思われる。例えば、教師は対話的な学習を求めて、グループでの話し合いの場を設定するが、子どもに話し合う必要感は存在していないことがある。また、教師は持久走において子どもの全身持久力を向上させたいと願い実践するが、子どもにとって全身持久力を高めることは重要なめあてとはなりにくい。こういったズレが生じる背景の一つには、教師に学習者の視点が欠けている問題がある。加えて、学習指導要領を絶対視することで、目の前の子どもの現実から授業づくりを出発することができない現状を指摘できる。結果として体育嫌い、運動嫌いを生んではいないだろうか。
 豊かなスポーツライフの実現を目指す体育授業において、教師と子どもの思いのズレをどのように解消し、実践すればよいのか。運動・スポーツ実践の主体者としての子どもに対して、教師はどういったことを大切にして指導すればよいのか。持久走・長距離走と運動遊び実践の研究成果をもとに具体的に考えてみたい。