日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会

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アダプテッド・スポーツ科学/口頭発表①

2021年9月9日(木) 10:15 〜 11:20 会場14 (Zoom)

座長:曽根 裕二(大阪体育大学)、松原 豊(筑波大学)

11:05 〜 11:20

[13 ア-口-04] アダプテッド・スポーツの授業において実施したハイフレックス型授業の検証

*近藤 克之1 (1. 日本大学)

A大学では、新型コロナウイルス感染症対策を十分に取りながら、2020年度後学期から対面授業が実施可能な科目(対面による学修効果の確保が求められる科目)については、対面授業を実施してきている。本研究では、本学における「アダプテッド・スポーツ(AdS)」の授業でハイフレックス型授業(HFC)を実施することについて、対面学生とオンライン学生の学修内容の差異を極力抑えるための方法として、Zoomのブレイクアウトルーム(BOR)を活用する実践例を取り上げ、出席学生によって記入された授業シート内容や教員の授業振り返り内容を精査することによって、今後より良いHFCを実施するための基礎資料を得ることを目的とした。本研究で得られた内容は下記の通りである。
(1)コロナ禍において、AdSのような理論と実践を組み合わせて運営される授業でのHFCの授業形式では、zoomのBORの活用などを通して、対面学生とオンライン学生双方の授業理解度を高める可能性が示唆された。
(2)スポーツ実践を伴うHFCを運営する際には、Google Class Room(GCR)などの授業管理ツールを併用しながら、予習資料や授業資料の配布など事前準備から、HFCの当日準備、さらには授業時の映像(音声含む)配信など、これまでの授業運営以上に精度を高めて実施する必要がある。
(3)HFCでは、仮にコロナ禍の影響が大きくなった場合には、オンライン授業のみに切り替えて、全授業回数を減らすことなく運営することも可能であることが確認できた。
(4)一方でHFCにて、全てオンラインで出席した学生は、対面学生が行うスポーツ実践の様子をPC等の画面を通して観察し、想定しながら質問やコミュニケーションを行うという方法で参加したため、運動感覚的な要因を捉えることには至っていない可能性が考えられた。