[健康福祉-SB-3] Cognition and action under psychological stress
<演者略歴>
博士(学術)。広島大学大学院生物圏科学研究科を修了後、帝塚山大学経済学部講師、福井大学教育地域科学部講師を経て現職。本学会では「体育心理」専門領域に所属。日本スポーツ心理学会認定上級メンタルトレーニング指導士。
博士(学術)。広島大学大学院生物圏科学研究科を修了後、帝塚山大学経済学部講師、福井大学教育地域科学部講師を経て現職。本学会では「体育心理」専門領域に所属。日本スポーツ心理学会認定上級メンタルトレーニング指導士。
心理的なストレス状況下での運動には、注意や思考などの認知が介在することについて、豊富な理論やエビデンスが存在する。注意に関しては、注意狭隘、注意散漫、意識的処理が関与する。思考に関しては、「~してはいけない」と考えると矛盾にもその運動をしてしまう皮肉課程や、ステレオタイプ、苦手意識などが挙げられる。演者は、これまでに、上記の認知的要因を包含しながら、心理的ストレス(プレッシャー)状況下での運動やパフォーマンスを調べる研究に取り組んできた。本話題提供では、ストレス状況下での認知と運動に関する諸理論を紹介したうえで、演者の研究成果や関連研究を交えながら、ストレス状況下での運動に対する注意や思考の影響について理解を促進することを狙いとする。ストレス状況下での運動への対処を考える際には、これらの認知的要因を考慮することの重要性について、本話題提供を通して議論されたい。