[生涯スポーツ-SB-2] Present and future of disparities and inequality in sports
Towards Well-being for all children
<演者略歴>
株式会社ベネッセコーポレーション入社後、ベネッセ教育総合研究所、国内教育事業市場リサーチ等を経て、2016年より笹川スポーツ財団スポーツ政策研究所に所属。「スポーツライフ・データ」、保護者や小学校の調査研究等を担当。
株式会社ベネッセコーポレーション入社後、ベネッセ教育総合研究所、国内教育事業市場リサーチ等を経て、2016年より笹川スポーツ財団スポーツ政策研究所に所属。「スポーツライフ・データ」、保護者や小学校の調査研究等を担当。
2000年代から注目された「格差論」は子どもの研究において積極的に取り入れられ、今や格差や貧困といった論点は、多くの領域で不可欠のものとなっている。家庭環境がもたらす子どもの不利を社会や政策によって解決するという視点は、子どものWell-Beingを検討する上でも非常に重要である。
スポーツの研究においては、各領域でSES(Socioeconomic status)を変数として用いた分析はみられるものの、子どもの格差としてまとまった論考は少ない状況が続いていた。そのような中で、清水ら(2021)が『子どものスポーツ格差―体力二極化の原因を問う』において、社会的属性や子どものスポーツ、体力・運動能力等の変数を網羅的に分析し、格差研究のパラダイム確立に向けて先導的な役割を果たした。とはいえこのような研究は緒についたばかりで、残された課題も多く存在する。
本発表では「スポーツライフ・データ」等、笹川スポーツ財団が実施した子どもの調査研究の結果を紹介するとともに、子どものスポーツにおける格差研究の今後の課題を示し、格差とWell-Beingを考える上での論点を提示して議論につなげたいと考えている。
スポーツの研究においては、各領域でSES(Socioeconomic status)を変数として用いた分析はみられるものの、子どもの格差としてまとまった論考は少ない状況が続いていた。そのような中で、清水ら(2021)が『子どものスポーツ格差―体力二極化の原因を問う』において、社会的属性や子どものスポーツ、体力・運動能力等の変数を網羅的に分析し、格差研究のパラダイム確立に向けて先導的な役割を果たした。とはいえこのような研究は緒についたばかりで、残された課題も多く存在する。
本発表では「スポーツライフ・データ」等、笹川スポーツ財団が実施した子どもの調査研究の結果を紹介するとともに、子どものスポーツにおける格差研究の今後の課題を示し、格差とWell-Beingを考える上での論点を提示して議論につなげたいと考えている。