[13ア-レクチャー-1] Genealogy of “Adapted Sport“
Considering the meaning of the term
<演者略歴>
北海道教育大学 教育学部 札幌校 特別支援教育専攻 教授
日本アダプテッド体育・スポーツ学会 会長(2021-2022年度)
国際アダプテッド身体活動学会(IFAPA)アジア地区代表役員(2009-2023年)
北海道教育大学 教育学部 札幌校 特別支援教育専攻 教授
日本アダプテッド体育・スポーツ学会 会長(2021-2022年度)
国際アダプテッド身体活動学会(IFAPA)アジア地区代表役員(2009-2023年)
障害者スポーツ/パラスポーツへの取り組みが進む中、大学や指導者養成などでも、アダプテッド・スポーツについて学ぶ機会が増えてきました。アダプテッド・スポーツの「アダプテッド」とは何か。その概念はどのようなものなのか。なぜ動詞の受動態が使われるのか。これらの問いに対し、IFAPA(International Federation of Adapted Physical Activity)などの国際学会を中心とした海外における取り組みをもとに、いつ、どこで、どのような経緯でスポーツ、体育、身体活動領域における「アダプテッド」の用語が生まれたのかについて、紐解いていきます。また日本における「アダプテッド」の導入経緯などについても紹介したいと思います。ともすると混乱しがちな「障害者スポーツ」や「パラスポーツ」との概念の違い、インクルージョン・インクルーシブ教育、合理的配慮などの観点と「アダプテッド」の理念の関係、当該分野における国際的な研究動向などを整理する中で、日本における今後の取り組みの方向性についても検討してみたいと思います。「アダプテッド」の用語が問いかける社会的課題についてみなさんとともに考えたいと思います。