The 72nd Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

Presentation information

Oral (Subdiscipline)

専門領域別 » 介護予防・健康づくり

介護予防・健康づくり/口頭発表①

Fri. Sep 2, 2022 11:20 AM - 11:41 AM 第11会場 (2号館4階46教室)

Chair: Toshiki Tachi (Shizuoka Sangyo University)

11:31 AM - 11:41 AM

[14介-口-02] 高強度運動における異なる香りの呈示が運動パフォーマンスおよび身体に与える影響

*Shinya Endo1, Kanetoshi Ito2, Kaori Takahashi2, Keita Nishigaki1 (1. Tokai Univ., 2. Takasago International Corporation)

ストレス社会と呼ばれる現代において、香りが心身にもたらす効果が注目されているが、体力強化で行われるような高強度運動時の香りの効果についてはあまり報告されていない。本研究は20名の健常な男子学生を対象に、自転車エルゴメーターを用いて、最大努力での自転車ペダリング運動を15秒間3セット行わせた。香りは、事前の調査で選定されたグレープフルーツ・ストロベリー・コントロール(無香)の3条件とし、実験開始30分前よりアロマディフューザーを使用して香りを実験室に充満させた。運動パフォーマンスとして各セットの最大パワー値を記録し、生理学的な指標として、安静時、運動の各セット直後、運動終了5、15、30、60分後にて最大心拍数および血中乳酸濃度を測定した。また、主観的な評価として香りの印象に関するアンケートを運動終了60分後に回答させた。その結果、最大パワー値はすべての条件で1~3セットにかけて低下したが、条件間の差異はみられなかった。また、最大心拍数および血中乳酸濃度はすべての条件で運動により上昇し、運動後の回復過程で低下したが、条件間の差異はみられなかった。一方、香りの印象に関するアンケートと各指標との相関分析の結果、グレープフルーツ条件において、香りの「強さ」の項目と運動終了5分後の血中乳酸濃度に有意な正の相関関係(r=0.53, p=0.016)がみられ、香りの「好み」の項目と運動終了60分後の血中乳酸濃度に有意な負の相関関係(r=-0.52, p=0.018)がみられた。このことから、高強度運動時の香り呈示は運動パフォーマンスに影響しないが、特にグレープフルーツの香りは生理学的指標の変動に影響する可能性が示唆された。