[07発-ポ-08] 投能力に影響を及ぼす定量的な動作と観察的な評価項目との関係
上肢の動きに注目して
我が国の青少年において、特に投能力の指標であるボール投げの記録の低下は著しい。その能力の向上や技能の改善のためには、運動を評価・観察することは第一歩となる。運動の評価・観察には、動作分析法や観察的評価法があり、運動指導や学習指導での活用の可能性が示されている。本研究では、動作分析法と観察的評価法の双方に注目し、運動の時系列や身体の部位で整理しながら定量的な動作と観察的な評価項目との関係性を検討することで、より汎用的かつ実用的な評価指標を作成に繋がる知見を得ることを目的とした。対象者は39名の男子大学生とし、ハンドボール投げの動作を4方向からビデオカメラ(撮影スピード:120 fps、シャッタスピード:1/1500 s)で撮影した。 ハンドボール投げの記録は22.44±5.82mであった。本学会大会では利き腕側(投げる側)の上肢に着目し、部位の距離や関節角度といった定量的な動作に関する変数と、観察的な評価項目の関係性について発表する。