The 72nd Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

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専門領域別 » 測定評価

測定評価 ポスター発表

Fri. Sep 2, 2022 11:40 AM - 12:20 PM 第一体育館バスケ3 (第一体育館バスケ)

[08測-ポ-08] The influence of toe grip strength measurement in standing and sitting.

*Hiroshi Hoshino1 (1. Hokusei Gakuen University)

【目的】『老化は足から』といわれるように足趾把持力は、加齢の影響や平衡機能と関連する体力指標である。しかしながら、測定法に関する詳細な報告は少ない。そこで、本研究の目的は、足趾把持力の測定で端座位と直立位による異なる肢位での測定方法が、足趾把持力の結果に与える影響について検討を行った。 【方法】対象者は男性33名(年齢:19.6±2.3歳、身長:173.4±6.1㎝、体重:68.2±8.9kg)であった。足趾把持力の測定は足指筋力測定器Ⅱ(竹井機器工業)を用いて行った。測定対象者は端座位(膝関節ならびに足関節が屈曲90度)の姿勢と立位でそれぞれ異なる測定肢位で行った。筋力発揮方法は、対象者の任意のタイミングで3秒間の最大筋力を発揮するように指示した。右足と左足で単独で測定した場合と両足同時に筋力発揮した場合の比較を行った。各試行は無作為に2回実施して最大値を採用した。 【結果と考察】足趾把持力の測定肢位の違いよる影響について立位姿勢と端坐位姿勢で発揮した足趾把持力で比較を行った。立位姿勢時に両足同時に足趾把持力を発揮した場合、左足24.5±6.5 kg、右足25.8±8.1kgに対して、端坐位においては両足同時に足趾把持力を発揮した場合、左足21.8±6.0 kg、右足23.1±7.0kgであった。測定姿勢の違いで比較すると両足同時に足趾把持力を最大で発揮した場合に左足と右足ともに立位姿勢が高値を示していた。一方、立位姿勢時に片足単独で足趾把持力を発揮した場合、左足26.1±7.3 kg、右足27.6±10.0kgであった。また、端坐位では片足単独の足趾把持力を発揮した場合、左足23.4±6.4 kg、右足25.5±8.2kgであった。片足単独で足趾把持力を発揮した場合、立位姿勢時と端坐位では、両足ともに立位姿勢時と発揮した足趾把持力が高値を示していた。 【結論】以上の結果から、端座位と直立位による異なる肢位での足趾把持力の結果に与える影響は限定的であることが考えられた。