The 73rd Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

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競技スポーツ研究部会 » 【課題C】ハイパフォーマンススポーツ(トップレベルの競技スポーツ)におけるトレーニングをいかに効果的に行うか

Training systems for kids - youth athletes & high-performance sports

Thu. Aug 31, 2023 2:40 PM - 4:40 PM RYB1 (良心館地下1階RYB1番教室)

Chair: Sentaro Koshida, Takuro Higashiura

[競技スポーツ-SC-2] Athletic development systems in Iwaki FC Academy

*Yoshinobu Omata1,2 (1. Iwaki Sports Club, Co, Ltd. , 2. Univ. of Tsukuba Sports Environmental Design Lab)

<演者略歴>
筑波大学大学院体育研究科修了(野球コーチング論研究室)体育学修士
フィジカルトレーニング指導職を経て現在に至る。
東独の一般トレーニング学など東欧の強化育成理論を中心に研究と実践を行っている。
Jリーグは今年で30年目を迎えた。設立目的のひとつに日本サッカーの国際競技力向上があり、その施策の一環としてリーグ所属全クラブに育成組織保有を義務付けた。プロスポーツリーグによるタレント発掘育成は当時においては画期的で、その後、他競技の強化育成方策にも影響を及ぼしたと言っても過言ではない。
しかし、30年を経てJクラブを取り巻く社会環境が変化し、強化育成も方向転換の必要性に迫られる状況にある。例えば、人口減少と少子化によるタレントプール減少、地域間格差や地方経済の低迷がクラブ経営に影響を及ぼし強化育成への投資に波及している。これらのマクロ社会要因は、特に地方に本拠地を置くクラブにとって強化育成の阻害要因となっている。
 ㈱いわきスポーツクラブが運営するいわきFC(現J2)は、2007年に育成組織を開設した。歴史の浅いクラブ(2022年J3昇格)、いわき市の社会問題、加えて東日本大震災の影響もあり、他のクラブとは異なるマクロ要因の中での仕組み作りが求められた。本発表では、いわきスポーツクラブが進める地域社会の実情に則した育成の仕組み作りを事例に基づき、さらに参考とした先行研究を交え紹介する。