The 73rd Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

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Poster (Subdiscipline)

専門領域別 » 体育方法

体育方法(偶数演題)/ポスター発表

Fri. Sep 1, 2023 2:00 PM - 3:00 PM RY448 (良心館4階RY448番教室)

[09方-ポ-26] 大学男子ハンドボール選手への短期的なディフェンストレーニング効果の検証

3:2:1ディフェンスに着目して

*Kouga Nishitsuji1, Kotarou Miyachi2, Issa Uchino1 (1. Osaka University of Health and Sport Sciences graduate school, 2. Osaka University of Health and Sport Sciences)


ハンドボールは、20m×40mのコート内で7対7の計14名、2チームで競われるゴール型の競技であり、「走る・投げる・跳ぶ」という3要素から構成されている。そして、ゲームの勝敗は、得点数によって決するため、相手より多くの得点を取ること、さらには失点を減らすことの両方が求められる。これまで、得点や失点に関するゲーム分析的研究は多岐にわたり、守備・攻撃面において、技術・戦術的に高い競技力の必要性を示唆している(豊田ら2017)。しかしながら、守備トレーニングに関する研究や有効なトレーニング方法の検証は少ない。そこで、本研究において短期的なデフェンストレーニングの効果を検証し現場への知見を得ることを目的とした。研究対象は、筆者の所属するO大学男子ハンドボール部員6名を対象に4週間、3:2:1ディフェンスで高い位置からプレスをかけるトレーニングを実施した。対象とした試合は、関西学生ハンドボールリーグ戦(春・秋)において、被ミス数と失点数の相違、また、被験者の主観的データを検証するために、VASを用いてPre -Post間において比較を行った。その結果、ゲームパフォーマンス(被ミス数、失点数)においてはPre-Post間で有意な差は窺えなかったものの、数試合において減少傾向にあった。また、VASにおいてPre-Post間で指導者目線の観察能力、状況判断・適応力、DF技術、及び、コミュニケーション項目において、有意な差が窺えた(P<.05)。これらのことから、短期的な高い位置からのディフェンストレーニングは一定の効果は窺えたものの、現場への知見としては不十分であるため、今後は他の領域からのアプローチを検証したいと考える。