[DP-29] 広汎型重度慢性歯周炎に再生材料を使用して好成績を示した一症例
A case report of periodontal treatment with regenerative material for generalized severe chronic periodontitis
研修コード:2504
Keywords:広汎型重度慢性歯周炎、歯周基本治療、歯周組織再生療法、骨縁下欠損
【症例概要】上顎左側臼歯部歯肉からの出血や動揺が止まらず当院を受診した43歳男性患者に対して検査,診断を行い,歯周基本治療の後,再生材料を用いた歯周組織再生法にて好成績を示した症例を報告する。
【診査・検査所見】上顎左右臼歯部歯間乳頭に発赤を認める。エックス線所見では25-27の近遠心歯槽骨の水平的垂直的骨吸収像,歯槽硬線の喪失,歯頚部付近に歯石様の不透過像,更に14-17の歯槽硬線の喪失と17の水平的骨吸収,歯頚部に歯石様の不透過像がみられる。総歯数は28歯,Probing depthは6点法により計測したところ平均3.4㎜。内訳をみると1~3㎜(軽度)は64.3%,4~6㎜(中等度)は28.0%,7㎜以上(重度)は7.7%。BOPは54.8%。PCRは34.8%であった。
【診断】広汎型重度慢性歯周炎
【治療計画】1)歯周基本治療 2)再評価 3)歯周外科治療 4)再評価 5)SPT
【治療経過】1)歯周基本治療:全顎的ブラッシング指導,スケーリング,SRP,更に24-26,34-36については咬合調整 2)再評価 3)歯周外科治療:27は骨補填剤,47はEMDを用いた歯周組織再生療法,14-17, 25-27, 36, 37, 46は組織付着療法 4)再評価 5)SPT
【考察】今回の症例では患者の年齢も若く,口腔内の健康状態に対する関心も高かった為,良好な結果を得る事ができた。このように患者自身に不快な症状が続いており,抜歯を余儀なくされる症例においても組織再生材料を用いて歯周組織再生療法を行うことによって歯の保存に成功すると考えられる。今後も定期的なSPTを継続して行くことが重要である。
【診査・検査所見】上顎左右臼歯部歯間乳頭に発赤を認める。エックス線所見では25-27の近遠心歯槽骨の水平的垂直的骨吸収像,歯槽硬線の喪失,歯頚部付近に歯石様の不透過像,更に14-17の歯槽硬線の喪失と17の水平的骨吸収,歯頚部に歯石様の不透過像がみられる。総歯数は28歯,Probing depthは6点法により計測したところ平均3.4㎜。内訳をみると1~3㎜(軽度)は64.3%,4~6㎜(中等度)は28.0%,7㎜以上(重度)は7.7%。BOPは54.8%。PCRは34.8%であった。
【診断】広汎型重度慢性歯周炎
【治療計画】1)歯周基本治療 2)再評価 3)歯周外科治療 4)再評価 5)SPT
【治療経過】1)歯周基本治療:全顎的ブラッシング指導,スケーリング,SRP,更に24-26,34-36については咬合調整 2)再評価 3)歯周外科治療:27は骨補填剤,47はEMDを用いた歯周組織再生療法,14-17, 25-27, 36, 37, 46は組織付着療法 4)再評価 5)SPT
【考察】今回の症例では患者の年齢も若く,口腔内の健康状態に対する関心も高かった為,良好な結果を得る事ができた。このように患者自身に不快な症状が続いており,抜歯を余儀なくされる症例においても組織再生材料を用いて歯周組織再生療法を行うことによって歯の保存に成功すると考えられる。今後も定期的なSPTを継続して行くことが重要である。