[DP-48] 歯周-歯内病変を伴った限局型慢性歯周炎の1例
A case of localized chronic periodontitis accompanied Periodontal lesions combined with endodontic lesions
研修コード:2504
キーワード:歯周-歯内病変、咬合性外傷、歯周組織再生療法
【はじめに】歯周-歯内病変を有する限局型慢性歯周炎患者に対し,歯周基本治療(根管治療を含む)・歯周組織再生療法を行った症例を報告する。
【症例の概要】患者:50歳・男性 初診:2013年5月13日 主訴:1週間くらい前から右下の歯肉が腫れている 全身的既往歴:特記事項なし 喫煙歴:47歳まで1日20本 現病歴:10年ほど前から違和感を認めていたが,腫れや痛みがなく放置していた。
【臨床所見】プラーク・歯石の沈着を認め,歯肉の性状は繊維性を強く認めた。また,ファセットなどからパラファンクションが疑われた。26,36,46は遠心部に8㎜のポケット,エックス線所見では不十分な根管治療,根尖部に及ぶ骨吸収像を認め,15近心は歯石沈着・歯根膜腔の拡大・骨内欠損を認めた。
【診断】歯周−歯内病変・咬合性外傷を伴った限局型慢性歯周炎
【治療計画】①歯周基本治療(根管治療,咬合調整,スプリント装着を含む)②再評価 ③歯周外科処置 ④再評価 ⑤SPT
【治療経過】口腔清掃指導,スケーリング・ルートプレーニングと同時期に26,36,46の根管治療を行った。基本治療による歯周組織の反応は良好であった。また,スプリントを装着後15の歯根膜腔の拡大は縮小した。その後,骨内欠損に対して歯周組織再生療法を行い,再評価の後SPTへ移行した。
【考察・まとめ】Weineの分類における歯周-歯内病変混合型の治療は,根管治療を先行するとされているが,歯周炎によるアタッチメントのロスが疑われる場合には,同時に歯周基本治療を行う必要があると考えられる。今後も咬合の管理を含めた注意深いSPTが必要である。
【症例の概要】患者:50歳・男性 初診:2013年5月13日 主訴:1週間くらい前から右下の歯肉が腫れている 全身的既往歴:特記事項なし 喫煙歴:47歳まで1日20本 現病歴:10年ほど前から違和感を認めていたが,腫れや痛みがなく放置していた。
【臨床所見】プラーク・歯石の沈着を認め,歯肉の性状は繊維性を強く認めた。また,ファセットなどからパラファンクションが疑われた。26,36,46は遠心部に8㎜のポケット,エックス線所見では不十分な根管治療,根尖部に及ぶ骨吸収像を認め,15近心は歯石沈着・歯根膜腔の拡大・骨内欠損を認めた。
【診断】歯周−歯内病変・咬合性外傷を伴った限局型慢性歯周炎
【治療計画】①歯周基本治療(根管治療,咬合調整,スプリント装着を含む)②再評価 ③歯周外科処置 ④再評価 ⑤SPT
【治療経過】口腔清掃指導,スケーリング・ルートプレーニングと同時期に26,36,46の根管治療を行った。基本治療による歯周組織の反応は良好であった。また,スプリントを装着後15の歯根膜腔の拡大は縮小した。その後,骨内欠損に対して歯周組織再生療法を行い,再評価の後SPTへ移行した。
【考察・まとめ】Weineの分類における歯周-歯内病変混合型の治療は,根管治療を先行するとされているが,歯周炎によるアタッチメントのロスが疑われる場合には,同時に歯周基本治療を行う必要があると考えられる。今後も咬合の管理を含めた注意深いSPTが必要である。