臨床（認定医・専門医）ポスター
歯の移植と再植

[DP-52] CBCTにより観察された自家歯牙移植後に起こる移植歯周囲の骨稜変化について

Cone beam computed tomographic evaluation of the change of the bone trabeculae around autotransplanted tooth

中村 貴則／Takanori Nakamura (医療法人健歯会 中村歯科クリニック／Nakamura Dental Clinic)

研修コード：2505

Keywords:CBCT、自家歯牙移植、移植部位条件、骨稜変化

日頃の臨床において，特に大臼歯部が抜歯に至る際，同一口腔内に機能していない移植可能な歯が存在すれば，天然歯の歯根膜による咬合支持が再生する自家歯牙移植術の選択を視野に入れ検討を行っています。その際，移植先の骨欠損の状態により移植歯の選択や術式の選択に迷うことがあります。そして，厳しい条件で行った自家歯牙移植後に移植歯のみならず，周囲の骨稜がどのような経過変化をしていくのか気になりますが，デンタルなど二次元像では頬舌的な歯根や骨稜の変化が確認しにくいこともあると考えています。
今回の発表では，患者の希望により同意を得て撮影した自家歯牙移植術前後のCBCT画像を用いて，デンタルなど二次元像では読影の難しい頬舌的な移植歯周囲骨の経過を報告したいと思います。