[DP-59] 広汎型重度慢性歯周炎患者の18年の治療経過
A case report of generalized advanced chronic periodontitis treatment with 18-years follow-up
研修コード:2504
Keywords:プラークコントロール、SPT、咬合支持
【はじめに】広汎型重度慢性歯周炎患者に,徹底的なプラークコントロール,SRP,歯周外科,プロビジョナルレストレーションなどを駆使し補綴処置を行い,SPT中のトラブルをインプラントによる咬合支持獲得でリカバリーし良好な結果を得た18年経過症例を報告する。
【初診】患者55才男性。初診1999年7月8日。「上下前歯が動いて痛い。左右下顎奥歯が噛めない」の主訴で来院。レントゲン所見では全顎にわたる歯周支持骨の高度な吸収を認め,歯周ポケットも深く,BOPは93.6%であった。また,多くの歯に二次性咬合性外傷による高度な動揺が認められた。
【診断】広汎型重度慢性歯周炎
【治療方針】①徹底的なプラークコントロール ②歯周基本治療 ③保存不可能な歯の抜歯 ④歯内処置 ⑤動揺歯の自然移動 ⑥歯周外科 ⑦プロビジョナルレストレーション ⑧補綴処置 ⑨SPT
【治療経過】徹底的なプラークコントロールの後に歯周基本治療と同時に保存不可能な歯を抜歯。再評価検査後歯周外科。プロビジョナルレストレーションによる咬合の回復。その後最終補綴処置からSPT に移行。SPT中歯根破折のため46を抜歯し咬合支持の獲得を目的に37, 46, 47にインプラントを埋入しSPTを継続。
【考察・まとめ】本症例のような重度歯周炎患者の治療には患者自身によるセルフケアが最重要である。またSPT中に46が歯根破折で抜歯に至ったが,大臼歯の咬合支持の不足が原因と診断し37, 46, 47にインプラントにより咬合支持の獲得を図った。重度歯周炎患者の治療には徹底的なプラークコントロールと臼歯部の咬合支持の獲得が重要である。
【初診】患者55才男性。初診1999年7月8日。「上下前歯が動いて痛い。左右下顎奥歯が噛めない」の主訴で来院。レントゲン所見では全顎にわたる歯周支持骨の高度な吸収を認め,歯周ポケットも深く,BOPは93.6%であった。また,多くの歯に二次性咬合性外傷による高度な動揺が認められた。
【診断】広汎型重度慢性歯周炎
【治療方針】①徹底的なプラークコントロール ②歯周基本治療 ③保存不可能な歯の抜歯 ④歯内処置 ⑤動揺歯の自然移動 ⑥歯周外科 ⑦プロビジョナルレストレーション ⑧補綴処置 ⑨SPT
【治療経過】徹底的なプラークコントロールの後に歯周基本治療と同時に保存不可能な歯を抜歯。再評価検査後歯周外科。プロビジョナルレストレーションによる咬合の回復。その後最終補綴処置からSPT に移行。SPT中歯根破折のため46を抜歯し咬合支持の獲得を目的に37, 46, 47にインプラントを埋入しSPTを継続。
【考察・まとめ】本症例のような重度歯周炎患者の治療には患者自身によるセルフケアが最重要である。またSPT中に46が歯根破折で抜歯に至ったが,大臼歯の咬合支持の不足が原因と診断し37, 46, 47にインプラントにより咬合支持の獲得を図った。重度歯周炎患者の治療には徹底的なプラークコントロールと臼歯部の咬合支持の獲得が重要である。